「裁判員でストレス障害」 福島の女性が国を提訴 裁判員を務めたことで深刻な精神的損害を受けたとして、裁判員経験者の福島県内の60代女性が7日、国に慰謝料など200万円を求める訴えを仙台地裁に起こした。裁判員経験者が裁判員制度の是非をめぐり提訴するのは全国で初めて。 女性は3月、強盗殺人罪などに問われた被告に死刑判決を言い渡した福島地裁郡山支部の裁判員裁判に携わり、急性ストレス障害と診断された。女性側は「裁判員制度は、意に反する苦役に服させられないことなどを定めた憲法に違反する」と主張している。 訴えによると、女性は3月1日に福島地裁郡山支部に呼び出され、裁判員に選任された。証拠調べで、被害者の遺体や傷口のカラー写真がモニターに映し出され、被害者が消防署に救助を求める音声が再生された。 これらの影響で嘔吐(おうと)を繰り返し、食欲がなくなり、熟睡できなくなった。突然、映像や音声がフラッ