歴史の研究は史料に基づいて行うもの。しかし史料があるからといって、それを鵜呑みにしてはいけない。史料批判が欠かせない。というのは、特に歴史に興味がない人であっても常識だろう。 ⇒史料批判(ウィキペディア) 史料批判は一般に、史料そのものが後世に偽造や改変を受けたものでないかどうか、一次史料に相当するか否かなど、その外的条件を検討する外的批判と、史料を残した人物が意識的ないしは無意識的に虚偽・錯誤の報告をしていないかを検討する内的批判とに分けられる。 「外的批判」については省略。ここで取り上げたいのは「内的批判」。 史料の信頼性を検討し、史料の性格や価値を判断する。信頼性とは、記述者と書かれた内容の関係を考察し、記事の確かさを検証することである。 歴史研究において一次史料を扱うことは必要不可欠であるが、一次史料が必ずしも正しいとは言えないので注意を要する。例えば、事件の当事者が事件直後に書い