専門家による目利きですらそうであるのに、学者に日本経済を委ねるときに、政治サイドの意見と合うかどうかで政治家が選ぶというのは、おかしい。 政治家は、人格などの目利きを行い、専門化に調査をさせる、その調査のプロセス管理を行い、専門家が選んだ専門家を承認する、それが政治家の役割だ。政治家が、自分で経済学を学び、そこで到った自分の考えを賛同し、理解する学者を選ぶと言うのは、全く逆である。 専門家への敬意喪失が、日本経済最大の問題 せいぜい、組織で働けるか、などのチェックをする必要はあるが、それについては、学者の中では伊藤氏を上回る人はあまりいないから、ここでは、それが人選の理由でないことは明らかだ。 そして、この問題は、この個別の人事に留まらない。この背景には、日本経済の失われた20年の要因である、専門家への敬意の喪失があると思われる。目利きの軽視と並んで、これが日本社会、日本経済の最大の問題だ
![素人経営国家・ニッポンは衰退する](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/83f8fdc2d2edd24e2d18a4cda52085a8baa0b78a/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Ftk.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fb%2F2%2F1200w%2Fimg_b2564412382a2145919d277cc5e4263e96689.jpg)