今や衰亡の危機に瀕している日本の伝統産業。「世界に誇れる匠の技を失うのはもったいない」と26歳の女性ベンチャー起業家が立ち上がった。果たせるかな、彼女が創出する商品は、今や「購入待ち数か月」というセンセーションを巻き起こしているという。 矢島里佳(和える代表取締役) 大ヒットで4か月待ちの商品も 日本各地には、数百年あるいは千年を超える歴史を有する「伝統産業」が存在する。その中には、“日本文化の精髄”として世界的な評価を得ているものがある一方、大多数は衰亡の危機に瀕し、しかもそのことは必ずしも広く知られていない。 「徳島県から 大谷焼の こぼしにくい器」。内側に「返し」をつけることで食べ物がスプーンに乗りやすく掬いやすい器。離乳食用はもとより高齢になってからも使いやすい こうした状況を憂慮し、「このまま先人の知恵を失って良いのか?」と立ち上がった女性起業家がいる。株式会社和える代表取締役の