28日から運用が始まった埼京線の車内防犯カメラ。痴漢防止などが期待される=28日午後、埼玉県川越市のJR東日本川越車両センター(渡守麻衣撮影) 多発する痴漢被害を防ぐため、JR東日本は東京と埼玉を結ぶ埼京線の一部の車両に試験的に防犯カメラを設置し、28日夕から運用を始めた。新幹線や特急列車で置引被害防止のためにカメラが設置される例はあったが、通勤電車では初めて。 防犯カメラが取り付けられたのは、同社が所有する埼京線計32編成のうち1編成。この日は埼玉県川越市内で設置車両が報道公開された。とくに混雑が激しく痴漢被害も多い1号車のドア近くの天井に、高さ12センチ、幅15センチほどのカメラを2機取り付け、カメラが作動していることを示すステッカーも6カ所に張った。来年1月下旬にはカメラを4機に増やした2編成目を走らせる。JR東日本は「試験期間中にカメラの有効性とお客さまの反応を確かめたい」としてお