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ブックマーク / allatanys.jp (17)

  • 「自炊」の是非 新しい「紙」(1/4) 坂村 健 - 新聞案内人 :新s あらたにす(日経・朝日・読売)

    「自炊」の是非 新しい「紙」(1/4) 電子書籍市場は依然として立ち上がらないが、出版社がもたもたしているうちに紙の書籍や雑誌を裁断して自分でスキャンし電子書籍にしてしまう「自炊」が、すでに隠れたブームになっている。その「自炊」関係では、9月5日に大手出版社や作家が自炊代行業者100社に質問状を出し、それに対して代行業が上から目線だと反発しているという記事を、9月19日の朝日新聞が『自炊代行業と出版社対立』として報道している。 音楽CDからパソコンでデータを読取り、携帯音楽プレーヤーに書き込んで聞けるようにする「リッピング」行為の書籍版が「自炊」だ。しかし自炊の場合、手間をかけないで行うには、元になるの背を切り落としてページをバラバラにする必要がある。裁断しないでスキャンしようとすると、1ページずつ開いてスキャナーに置いてボタンを押して…という行為を数百回繰り返すことになり、たいていの

  • エコキャップ運動が投げかける問い(1/4) - 安井 至 - 新聞案内人 :新s あらたにす(日経・朝日・読売)

    エコキャップ運動が投げかける問い(1/4) 最近、学校や職場で、ペットボトルのキャップを集め、それを売ったお金で開発途上国にワクチンを贈ろうという運動が急激に普及しているという。  ペットボトルの体はリサイクルに回すことができるが、キャップは、自治体によっては回収の対象になっていないところもある。どうせ捨ててしまうものが、ちょっとでも有効活用されるなら、というモッタイない感覚、さらに、さりげない形での社会貢献を好むという日人的感覚の両方にピッタリとマッチしてるのが、普及の理由と言えるだろう。 しかし、一部では問題も起きている。その理由は、リサイクルをすることの価値を検討してみれば、すぐに分かることである。 ○貢献とコスト ペットボトルのキャップは、ポリエチもしくはポリプロという名称のプラスチック製である。キャップ1個が2.5gぐらい。現在、平均的な日人だと、年間200程度のペ

  • 電子書籍はいつまで「姥捨て山」か(1/3) 歌田 明弘 - 新聞案内人 :新s あらたにす(日経・朝日・読売)

    電子書籍はいつまで「姥捨て山」か(1/3) 4月6日の欄で伊藤元重氏が電子書籍について書かれていたが、新聞各紙も電子書籍への期待を記事にしている。  アマゾン・ドット・コムの読書端末キンドルはさしあたり英語表示しかできない。アップルのiPadも、アメリカで売れすぎて日の発売が1か月延期されたそうだが、注目度は高いようだ。 こうした期待に水を差したくはないが、「電子書籍『姥(うば)捨て山』説」というのがある。 ○を穏便に撤収 売れ筋の小説などは、単行として出版されたあと、しばらくたって文庫になる。私が若いころは、文庫化されたはかなり長いあいだ入手できたが、いまはそうはいかない。書店の文庫の棚は飽和状態で、返品されれば日の目を見る機会は少ない。ほどなく断裁されて品切れ状態になる。そうなれば、有名作家の一時は評判になったでも入手できない。出版社は有名作家に顔が立たず、とりあえず

  • 伊藤 元重 - 新聞案内人 :新s あらたにす(日経・朝日・読売)

  • 西島 雄造 - 新聞案内人 :新s あらたにす(日経・朝日・読売)

    「新聞購読の充実感捨てがたく」と言われて(1/3) 冒頭の表題は、4月5日付の朝日新聞の投書欄<声>に掲載された主婦(36)の文章に付けられた見出しだ。  節約のため購読を中止していたものの、「新聞のない数年間はテレビなどでニュースを見ても、置いていかれているようで満たされなかった」「心が寂しく、それに目が寂しい。活字を欲しがっていたのが、よく分かる。今は、小3の次女が新聞受けから持ってきてくれる」と綴られていた。 新聞作りに携わって来た一人として、読みながら嬉しさと感謝で気持ちが弾んだ。 ○福山雅治も新聞少年だった 春の新聞週間を機会に、日新聞協会が、福山雅治さん(41)と小泉今日子さん(44)に、新聞とのかかわりを話してもらい、各紙に掲載された。 歌手としての福山さんは、いまはNHKの大河ドラマ『龍馬伝』の主役で、新たな芸域を広げている。『追憶の雨の中』で歌手デビューし、東京・

  • 影響力が大きすぎると感じているジャーナリストたち(1/4) :新s あらたにす(日経・朝日・読売)

    影響力が大きすぎると感じているジャーナリストたち(1/4) ジャーナリストは、世論に与える影響が大きいほうがいいと考えているのかと思っていたが、どうもそうではないらしい。 アメリカのナイト財団はジャーナリズムの研究や新しい試みに資金を提供しているが、その関連の論文などを見ていて、興味深い調査レポートを見つけた。 1149人のジャーナリストに尋ね、世論への影響力をどう見ているかについて調査しているのだ。新聞・テレビ・ラジオ・通信社・雑誌と既存メディアのジャーナリストたちをランダムに選んで電話で尋ねたとのことで、02年の調査なのでいささか古いが、いろいろなことを考えさせてくれる。 興味深いことに、すべてのメディアのジャーナリストが、世論に対する影響力が大きすぎると感じているという。ジャーナリストたちは、自分たちの理想よりも実際の影響力が大きい、つまり、もっと影響力が小さいほうがいいと思って

  • 桐村 英一郎 - 新聞案内人 :新s あらたにす(日経・朝日・読売)

    この国は「軟着陸」できないかもしれない(1/3) 最後のコラムだから明るい話にしたかったが、つい悲観的な見出しになってしまった。財政危機が喧伝される一方で、政治も人びとも「今が、自分たちが何より大事」「明日は二の次、三の次」という姿勢だからだ。  3月7日の朝日新聞1面は目をひいた。左肩に「20XX年 財政破綻の悪夢」と白抜きの横見出し、それに「日暴落 恐慌の日」という縦見出し。2面には大きなスペースをとって、先進国の中でダントツに悪いこの国の財政事情、その生活への影響や対応策が書かれている。 ショック療法というのだろうか。数日後に「一気にこのレベルに来たのかと、記事にびっくりした。事態の解決には国民が応分の負担増に応じ、財政赤字の縮小に立ち向かう必要があることは明白だ」という投書が載っているから、それなりの効果はあったようだ。 国と地方の債務残高が1000兆円に迫り、国内総生産(G

  • ジャーナリズムを担うのは誰か - 歌田 明弘 - あらたにす(日経・朝日・読売)

    ジャーナリズムを担うのは誰か(1/3) 前回の当コーナーのコラム、<原口大臣「問題発言」の意外な文脈> は、記者クラブに所属していない記者が記者会見に参加し、従来であればなかったはずの質問が出て起こったものだと書いた。  「オープン化」が行なわれ始めた中央官庁の記者会見は、いまメディアをめぐってもっとも興味深い出来事が起こっている場所のひとつだろう。新聞やテレビではあまり報道されないが、これまではありえなかったやりとりがほかの記者会見でも交わされているにちがいない。 早稲田大学ジャーナリズム大学院「調査報道の方法」取材班が、18大臣の記者会見の「オープン化」の度合いについて調査し、ウェブ マガジン「Spork!」2月号で結果を発表している。 オープン化の進展はさまざまだが、そもそも記者会見をどちらが主催しているかについて、7つの大臣・省庁と記者クラブで見解が異なっているという。大臣側も

  • 森信 茂樹 - 新聞案内人 :新s あらたにす(日経・朝日・読売)

    「番号神話」を乗り越えて(1/4) 今日(16日)から納税申告が始まる。それにつけても、政治家の税金に対する感覚の鈍さには、驚かされる今日この頃である。番号を導入して、より適正な申告に近づけていく必要性は高い。 ○いよいよ始まった番号論議 私はこれまで2回にわたってこの欄で番号の必要性を論じてきた(「番号の議論が始まる」09年1月15日、「番号の導入を決断する時」09年10月26日)が、いよいよ官邸にプロジェクトチームが作られ議を開始した。番号の議論に当たっては、乗り越えるべき神話が3つある。 第1の神話は、番号を付ければ事業者の所得が正確に捕捉され、業種によって捕捉率に差が出るとされるクロヨンがなくなる、というもので納税者の過剰な期待ともいうべきものである。 第2の神話は、番号により管理されれば、国民の財産はすべて国家に掌握されて徴税国家になるという不安、さらにはプライバシーに対す

    kenjiro_n
    kenjiro_n 2010/02/16
    納税者番号についての話。
  • 森 まゆみ - 新聞案内人 :新s あらたにす(日経・朝日・読売)

    NHKの“番審”で考えたこと(1/4) 4年間、NHKの関東甲信越地方番組審議会の委員をつとめ、このたび退任した。番組審議会(番審)は放送法上、必要不可欠な権威ある機関である。関東甲信越各地からの委員のいろんな意見を聞かせていただき面白かった。  政府の委員会では、官僚ばかりが説明して委員の発言の時間が少ないが、番審に関する限り、2時間のうちほとんど委員が意見をしゃべっていて、NHKの方々はメモの取り続けである。番組の構成、放送時間帯、ドラマやドキュメンタリーの作り方、バラエティの“ダサさ”、ニュースの常套句やアナウンサーの発音をめぐる意見まで、委員の発言は多岐に渡る。 どうでもいいようなニュースを定時に繰り返している、という意見もあったし、農業にしても天気予報にしても東京を軸に構成されている、という意見もあった。たとえば農家や漁師など生産者ではなく、消費者側に寄った解説が目立つとか、台

    kenjiro_n
    kenjiro_n 2010/02/09
    この筆者がNHK番組審議委員会に参加したときに出た、出した意見のまとめ。ここに出ている分は納得のいくもの。
  • 「報道刑」のいやな感じ|水木 楊 - 新聞案内人 :新s あらたにす(日経・朝日・読売)

    「報道刑」のいやな感じ(1/4) 最近、小沢民主党幹事長の政治献金にまつわるニュースをテレビで観たり新聞で読んだりしていて、何か名状しがたい、いやな感じがしています。  昔、高見順という作家が「いやな感じ」というタイトルの小説を書き、評判になったことがありますが、同じタイトルで小説を書いてみたいような、胸の底で何かがつかえているような感じです。 ○「説明責任」だけでは割り切れぬ胸のつかえ 誤解されると困るので、はじめにお断りしておきますが、別に小沢氏に同情しているつもりはありません。状況証拠や過去のいきさつから見ると、小沢氏がいくら潔白を強調しても、土地購入に当てた4億円の資金の出所には不明朗な印象があるのは免れません。 司直の手によって、その真相はできるだけ早く明らかにされるべきでしょう。小沢氏には、いわゆる説明責任があることも確かでしょう。 しかし、そうは思うものの、じゃあ、それ

  • 歌田 明弘 - 新聞案内人 :新s あらたにす(日経・朝日・読売)

    直接民主主義の可能性(1/4) 総選挙前、欄「なぜ政策は『パッケージ購入』なのか」で、政権党のマニフェストと自分の望む方向が合致しない場合、自分の望む方向に政治を向けたければ、政権党のマニフェストで納得できない点について自分と同じ考えで、連立を組む可能性がある政党に投票するのが合理的だと書いた。  社民党や国民新党をとくに意識して書いたわけではなかったが、民主党は、連立を組んだ党に引きずられ、マニフェストの軌道修正を余儀なくされている。先のような投票行動が機能しうることは証明されたものの、多くの議席を獲得した党が、少ない支持しか集めていない党の言うなりになって公約を変更していいのかという問題点も露呈してしまった。 選挙にあたっての有権者の投票行動としては合理的であったとしても、政治システム全体としてそれでいいかは明らかに話が別である。そもそも右のような投票方法は、いまの政治制度の枠内で

    kenjiro_n
    kenjiro_n 2010/01/12
    ハンガリーのインターネット民主党を引き合いに出しての直接民主制の可能性。「党議拘束をかけないことを原則にして議員を集める政党がひとつぐらいあってもいいのではないかと思う。」というのがまず必要かと。
  • 新聞案内人 :言葉にもっと神経質でありたい

    言葉にもっと神経質でありたい(1/3) ささいなことながら、最近の紙面で気になっている言葉がある。「対向」である。  朝日新聞の地方版に、バイクに乗っていた人が軽トラックと衝突、全身打撲で死亡した、という事故が載っていた。 警察の調べとして、「(バイクの人が)右折しようとして、対向してきた軽トラックにぶつかったとみられる」とある。 おそらく警察が「対向してきた」と発表したのだろう。 昔々、私が駆けだし記者だった頃もそうだった。「対向してきた軽トラック」と記者1年目の私も、警察発表に沿って書いた覚えがある。すると支局のデスクは「こんな言葉、ふつう使うかい?」と言って「前から来た軽トラック」と原稿を直した。 指摘されてみれば、その通りだ。「対向車」とは言うかもしれないが、日常、「対向してきた車」なんて聞いたことがない。そうか、警察発表と新聞記事は用語からして違うんだ、と目からウロコが落

  • 水木 楊 - 新聞案内人 :新s あらたにす(日経・朝日・読売)

    「高校無料化」より大切なこと(1/5) 最近の新聞で目に付くのは、民主党政権の公約である「高校無料化」の文字です。  公立高校の授業料を無料にして、事実上の義務教育にするという考えのようですが、どうもその意味がよく分かりません。 というのは、中学から高校に進学する若者の比率はすでに98%になっているからで、いまさら無料化してインセンティブをつけてみてもわずか残りの2%をなくすことくらいの効果しかない。 明治5年(1872年)、政府が学制を敷き、小学校の義務教育化を実施したときの言葉は、「邑ニ不学ノ戸ナク、家に不学ノ人ナカラシメン」。つまり、村に不学の子どもたちがたくさんいたからで、先進国に追いつけ、追い越せの掛け声のもと、小学校を無料にしたのでした。 では、いま何のために、高校無料化をするのか。貧しい家庭の負担を軽くするというのであれば、所得の低い家庭にだけ補助を与えればいい。聞くと

    kenjiro_n
    kenjiro_n 2009/12/08
    正解のない社会に対する適応力を養うという観点が学校教育に欠けているという話。
  • 「博愛」が流行りはじめている 田中 早苗 - 新聞案内人 :新s あらたにす(日経・朝日・読売)

    「博愛」が流行りはじめている(1/3) 日経済新聞に、毎週日曜日に掲載されている「検証 グローバル危機」。5月3日はアメリカの深刻な雇用不安を検証し、2年前にロースクールを卒業した男性を紹介した。  年収16万ドルの新人弁護士生活を夢見た彼の現実は、法律事務所で時給35ドルの臨時職。しかし、それも打ち切られ、「経験豊富な数多くの先輩弁護士が失業する中で、新人が入り込む余地はない。何でもやる」と語っている。 日でも、司法試験合格者が激増したため、数年前から弁護士の就職難が問題になってきているが、今年は特に厳しい。 渉外、金融を扱っている大手法律事務所の中にも依頼が急激に減り、大所帯を維持するのが大変だという噂を耳にするようになった。法曹界でも、日米変わりのない厳しい状況になっている。 ○ジャック・アタリ氏の警鐘 さて、このような金融危機を以前から見抜き、警鐘を鳴らし続けた人

  • 子供の「議論下手」は大人の責任 古城 佳子 - 新聞案内人 :新s あらたにす(日経・朝日・読売)

    子供の「議論下手」は大人の責任(1/3) 「こどもの日」の各紙は、14歳までの子供の数が28年連続で減少し、全人口に占める子供の割合が、人口3000万人以上の国の中でもっとも低いことを伝えた。こどもの日に、日少子化が改善されていないことが示されるとは皮肉なことである。  政府が、当に、日の子供の数を増やしたいと考えているのなら、少子化対策は、もっと抜的なものにする必要があると常々感じているが、記事を読んで、その思いを改めて強くした。 これほど少子化が進むと、子供は大切な存在になってくる。子供の権利は尊重するものとされるようになってきたことは喜ばしいが、子供の教育をめぐる状況は、様々な問題を抱えているようだ。 ○大学生の「学力低下」なぜ? 近年の親の子供に対する教育熱心さについては、子供がたくさん居た昔に比べると、教育熱心な親の数という点では断然今の方が多いだろう。しかし

    kenjiro_n
    kenjiro_n 2009/05/14
    「教師と親、親と子の信頼関係の希薄さ、コミュニケーション不足が大きいのではないかと思う。」
  • 歌田 明弘 - 新聞案内人 :新s あらたにす(日経・朝日・読売)

    「君たちのためじゃないよ」~ウェブ歴15年の創作活動(1/3) 12月18日の朝日新聞に掲載された坂龍一のインタヴューはとてもおもしろかった。一般の人がウェブに接するようになって15年ほど経ち、初期のネットへの熱狂が良くも悪くも醒(さ)め、歴史の歯車が1回転したことが感じとれるインタヴューだった。   坂龍一は、音楽に対するネットの影響についてまずこう言っている。 「レコードからCD、ネット配信へと媒体が進化し、複製と流通コストが下がったことで、1曲あたりの販売単価は下がった。簡単にコピーやダウンロードをできるようになり、違法な複製も日常化した。音楽の経済的な価値は限りなくゼロに近づいてしまった。これは予想していなかった」 今、音楽以外の領域で活動していても、同じようなことを感じている人は多いのではないか。 たとえば新聞も、ネットで無料でニュースを得られるようになって、1次

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