子どもがネットで違法・有害情報に触れる、あるいは誘い出しのような行為を受ける原因は、携帯電話の機能の問題ではなく、ネット上のさまざまなサービスの問題である。このことは、ある意味インターネットユーザー全員で対策を考える必要がある。しかし現実に地方部においては、ネットのネガティブな面を象徴するものが「ケータイ」であることが分かってきた。それは、ケータイで扱っているWebサービスが「インターネット」であることが、頭では理解できても体感として理解できていないという点があるのではないか。 例えば東京に暮らしていれば、Yahoo!やGoogle、あるいはDeNAやGREEといったネット企業があり、ニュースでそれらの名前や公告を見れば、ああ、東京のどこかに本社があるんだろうな、という感覚が持てる。サービスに問題や意見があればメールを送ったりするだろうし、いざとなったら本社まで行くか、といったことも可能性