JR九州は27日、2015年秋にも宮崎駅に自動改札機を設置することを決めた。宮崎は長らく、九州で唯一、自動改札機がない「空白県」だった。JRの駅で「SUGOCA(スゴカ)」などのICカード乗車券を使えるエリアが、ようやく九州全県に広がる。 JR九州は1999年に福岡県に自動改札機を導入。宮崎をのぞく九州5県にも02年度にいっせいに設置したが、鉄道の利用客が少ない宮崎県内では、投資効果が小さいとして導入に二の足を踏んでいた。宮崎交通(宮崎市)が15年度以降、交通各社で相互利用できるICカード乗車券を、県内を走る路線バスで使えるようにすると決めたのを受け、追随することにした。 JR九州は、宮崎駅に自動改札機を入れるのにあわせて、宮崎空港駅など宮崎市内の別の11駅に、切符は通せないが、ICカード乗車券をタッチして使える小型の読み取り端末機を導入する。投資額は計3億円。 JR各社によると、富山、石
JR九州は20日、主に鹿児島線博多―新八代の「特急リレーつばめ」や小倉・博多―熊本・肥後大津の「有明」の車両(787系)を、来年3月の九州新幹線・鹿児島ルート全面開通後、日豊線に投入する方針を明らかにした。 JRは新幹線全通に合わせ、鹿児島ルートと並行する鹿児島線の特急は原則廃止する方針。あまった車両を主に日豊線宮崎―鹿児島中央の「きりしま」や別府―宮崎空港などの「にちりん」を走っている旧型車両の代替にする。 787系は、1992年に登場。最高時速130キロの高性能と、グレーを基調とした落ち着いた車体デザインや内装が特徴だ。 旧型より最高時速は10キロ速くなるが、JRの唐池恒二社長は「日豊線はカーブが多いので、宮崎―鹿児島中央などの短縮は数分に限られる」という。ポイントや線路の基盤の改良などで、さらに時間を短縮する計画だ。
口蹄(こうてい)疫問題で、畜産のみならず経済・観光に多大なダメージを受けた宮崎県に対し、企業などによる応援が続いている。JR九州は11日から来年1月末まで、和歌山電鉄のスーパー駅長「たま」が宮崎を応援する様子を描いたラッピング特急列車を九州内で走らせる。 「たま」は和歌山電鉄の貴志川線貴志駅で駅長を務めるネコ。その愛らしい姿が全国的な人気を集め、スーパー駅長として、和歌山電鉄の執行役員も務めている。 九州新幹線の車両なども担当したデザイナーの水戸岡鋭治氏が、和歌山電鉄の「たま電車」をデザインした縁で、ラッピング特急が実現した。 ラッピングには885系「ソニック」1編成(6両)を使用。たまの姿とともに「がんばれ宮崎!」や「宮崎へ行こう!」と描かれている。11日に博多〜宮崎空港の特急「にちりんシーガイア」として運行スタート。来年1月末まで、宮崎をはじめ博多〜大分の「ソニック」、博多〜長崎の「か
室内に運転席や運賃箱… 「列車の宿」オープン 宮崎日之影町 廃線のTR車両改修 2010年4月23日 00:51 カテゴリー:九州 > 宮崎 日之影温泉駅にオープンした「TR列車の宿」の客室。1室に4人まで宿泊できる日之影温泉駅のホームに設置された足湯。左奥は列車を改修した簡易宿泊施設 2008年に廃線した旧高千穂鉄道(TR)の車両2両を改修した簡易宿泊施設「TR列車の宿」が22日、宮崎県日之影町七折の日之影温泉駅にオープンした。室内は運転席や運賃箱を残し、列車の雰囲気を味わえる。駅のホームでは足湯も楽しめる。 宿泊施設は町が事業費4344万円で整備した。22日は記念式典があり、関係者約70人が見学。地元の宮水小4年の甲斐響太郎君(9)は「ホテルになっていて驚いた。友だちと泊まってみたい」と楽しそうだった。津隈一成町長は「かつて西臼杵の玄関だった駅。新たな施設を活性化に生かしたい」と話し
2008年12月に全線廃止となった旧高千穂鉄道(宮崎県高千穂町―延岡市)の車両が、同線の旧日之影温泉駅(同県日之影町)構内に、簡易宿泊施設として23日に開業する。 運転席や計器類、運賃箱が現役当時のまま残されており、鉄道ファンにとってうれしい“復活”となりそうだ。 町が観光交流施設として活用しようと、同鉄道から無償譲渡を受けた2両を改修。1両(約16メートル)を半分に切断し、計6室を整備した。総事業費は約4300万円。 部屋は、洋室の4人用(約20平方メートル、1泊1万円)、2人用(約12平方メートル、同6000円)と、和室の1人用(約10平方メートル、同3500円)が各2室。4人部屋には2段ベッドが二つ置かれ、窓や蛍光灯、荷棚も当時のまま残した。 鉄道ファン歴約40年の宮崎市花ヶ島町、喫茶店経営中原正典さん(56)は「車両が残ってうれしい。油臭い列車のにおいをかぎながら、高千穂鉄道の雰囲
会計検査院の2015年度決算検査報告で、宮崎県と鹿児島県の12自治体が宮崎市内の救護施設に対し、生活保護受給者の入所委託に必要な施設事務費を過大に支払っていたことが、明らかになった。施設を管轄する宮崎市が、施設事務費の基準額を誤って算定していた。過払い額は計1122万円。各自治体は国の指示を待って、施設を運営する社会福祉法人に返還を求める。 (全文は9日付朝刊または携帯サイトで)
天孫降臨の言い伝えが残る宮崎県に、兄弟の神様から名前をとったJR九州の観光特急「海幸山幸」が誕生した。天然材を外装にも使った斬新なデザインが人気を集め、予約は1カ月先まで満席の状態が続いているという。話題の列車に乗車するため、すっかり寒くなった東京を離れ、フェニックスがニョキニョキ生える南国の地を訪れてみた。JR九州が新特急「海幸山幸」 タン、タラララララ、ラー♪ 軽快なミュージックホーンを鳴らし、「海幸山幸」2両編成が走る。白塗りの外板に宮崎特産の飫肥杉を張り付けたおしゃれな車両は、一人暮らしを始めた女子大生の部屋のように初々しく可愛らしい。神様の厳かさとは無縁だ。 世界唯一の鉄道デザインコンテスト「ブルネイ賞」の常連でJR九州デザイン顧問の水戸岡鋭治氏は「木のおもちゃ」をコンセプトにしたという。内装も飫肥杉がふんだんに使用され、天然材の良い香りが充満した車内には、木の玩具を収めた小さな
JR日南線で10日から運行を始める観光特急「海幸山幸(うみ・さち・やま・さち)」=写真=の試乗会が5日あり、関係者や招待客ら延べ約100人が新装された車両で、宮崎―南郷間の初の乗車を楽しんだ。 内装と外装に県産の飫肥杉材をふんだんに使った車両に足を踏み入れた途端、杉の香りが漂う「木の列車」の雰囲気でいっぱい。日南市油津商店街振興会長の猪崎正彦さん(67)は「杉の素材をうまく生かしており、木のぬくもりを感じる列車ですね」と満足そうだった。 廃線となった高千穂鉄道で人気だったトロッコ列車を改装し、活用した列車は2両編成で指定席21席、自由席30席。10日から土日祝日や年末年始に運行する。JR九州宮崎総合鉄道事業部によると、指定席は1カ月前から予約を受け付けており、10月分はすでに全国から予約が入るなど好調な滑り出しという。
宮崎県北部の山あいを走っていた高千穂鉄道(2008年廃線)のトロッコ列車が生まれ変わって海辺を走る。JR九州の観光列車「海幸山幸(うみさちやまさち)」に装いを新たにして、10日から日南線で運行される。それに先立って行われた試乗会に参加。一足早く、乗り心地を報告する。 試乗会は5日。午前11時、ホームから車内に踏み込むと突然、かぐわしい空気。杉の香りだ。壁や床、座席のひじ掛け一面に、同県日南市の飫肥(おび)杉が使われている。 10分後、宮崎駅(宮崎市)を発車。南郷駅(日南市)まで1時間40分の小旅行が始まった。 海幸山幸は宮崎の神話に登場する兄弟、海幸彦と山幸彦にちなんで名付けられた。2両編成の51人乗り。広々とした窓から陽光が降り注ぐはずだが、残念ながら、この日は雨だった。 しかし、出発から30分後。緑の木々を抜けると一気に視界が開け、日向灘が広がった。「鬼の洗濯板」と呼ばれる波状岩が続く
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