新大阪から奈良への観光客を運ぶ臨時特急「まほろば」は、懐かしの381系電車だった=奈良県安堵町のJR関西線(法隆寺−大和小泉) 平城遷都1300年祭でにぎわう古都・奈良へ、週末や祝日に1日1往復だけ大和路を駆け抜ける、新大阪からのJR臨時特急「まほろば」の撮影に出かけた。そして奈良県内のJR桜井線は、日本という国が生まれた地をゆっくりと眺めることもでき、歴史ファンと鉄道ファンを同時に満足させてくれる贅沢さが魅力だ。春の日曜日、カメラを手にのんびりと撮影スポットを探した。(写真・文 藤浦淳、※鉄道写真の撮影で軌道敷地内に入ったり列車に近づく行為は、法に触れる恐れがあります) 1300年祭をPRするヘッドマークをつけた電車が行き交うJR関西線。法隆寺と大和小泉の間にある田園地帯で電車を待った。奈良県内にJR特急が走るのは21年ぶり。かつて全国で活躍した国鉄色の381系での運用だ。 やがて法隆寺