年季の入った愛用の将棋盤、駒と。「どんなに苦しくても駒は売りません。株と違って買い戻せませんから」〔PHOTO〕濱崎慎治 足の踏み場もないほどに部屋中を埋め尽くす段ボール、本、紙の束―。ただのゴミ屋敷と思うなかれ。都内マンションのこの一室に、時価総額1億数千万円の〝お宝〟が眠っているのだ。 将棋七段の腕前を持つ元プロ棋士・桐谷広人氏(63)は、400銘柄以上の株を保有し、配当金と株主優待のみで生活している。クリアケースにギッチリ詰まった優待券、輪ゴムで無造作に束ねられたQUOカードや図書カード。自らを〝株式売買依存症〟と呼ぶこの変わったオジサンは、現金に換算すると、1年に600万~700万円相当の株主優待を受け取っているという。 「優待券は有効期限があるから大変です。髪も伸びていないのに散髪に行ったり、映画を年に140本観たり……。友人におごることも多いですね。明日も私のファンと一緒に映画
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