恋愛当初のドキドキ感も今は昔。既婚男性の大半は、嫁に対して「恋人」ではなく「家族」という意識を強く持っているもの。家族、母親、同居人としてしか見れなくなった「嫁」を、どうすれば「女」として好きになれるのか。その方法論を映画批評家に聞いてみた。 ◆観るだけで嫁を「好き」になれる映画Best5 映画批評家の前田有一氏が選出した「観るだけで嫁を“好き”になれる映画」。その選考理由を聞いてみよう。 「5位は『運命のボタン』。究極の選択を迫られた夫婦が不可解な謎に巻き込まれる話ですが、観賞後に『自分たちならどうする?』と語り合うことで、お互いの価値観を認識し合うという効果があります。4位の『カールじいさんの空飛ぶ家』は映画史上最高に一途な愛妻物語。誰しもが味わう喪失感と孤独感――古女房と二人三脚で歩んでいきたいという思いにさせます」 3位は、一日しか記憶がもたない女性に一目惚れした男が、毎日