左衛門 @saekisaeko 10歳(小4)6歳(保育園年長)3歳(令和2年7月生)男子三兄弟の母です。限界書店員。育児5割、読書5割。今年から児童書担当になりました。柿もあるよ。読書好きの方、書店員さん、気軽に話しかけて下さい。見つけてくださってありがとうございます。 https://t.co/OrMNukXIZo
悪について誰もが知るべき10の事実 作者: ジュリア・ショウ,服部由美出版社/メーカー: 講談社発売日: 2019/09/12メディア: 単行本この商品を含むブログを見る正義は人の数だけあるというが、悪についても同じことが言えるだろう。肉を食べるというだけで悪認定されることもあるだろうし、婚外子であるというだけで悪とされることもあるだろう。悪が何か、というのは結局のところ文化によって決定される。 本書はそうした「悪とは何なのか」に踏み込もうとする本であったり、悪について包括的に考えようとする本ではなく(そんなことを始めたら一冊では終わらないだろう)、「悪」とされた人、レイプ犯や殺人犯、人に対して攻撃的な言動をとる人間らを神経科学や脳科学、社会実験の数々を通してばらばらに分解し、「悪を理解しようとする」一冊である。「理解する」といっても注意しておきたいのは、これは悪の原因を脳内の構造や神経学
先をゆくもの達 作者: 神林長平出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2019/08/20メディア: 単行本この商品を含むブログを見る『先をゆくもの達』は、SFマガジンの連載の単行本であり、同時に今年(2019年)デビュー40周年を迎えた神林長平が「この先へ」向かうための宣言ともとれるような、執念の長篇である。読んでいて「か、神林長平、まだまだアクセルを踏み込むのか……」と愕然とする思いがあった。「地球」と「火星」の両方が舞台になるなど、他いくつかの面で神林の代表作の火星三部作を思い起こさせるが、主題となっているのは神林がこれまで描き続けてきた「意識の在りよう、その変遷」であり、本作ではそのテーマをさらに発展させ、「次世代の意識と知性」に踏み込んでいる。 で、次世代の意識ってなんやねんって感じなんだけど、当然今の我々の持っている「意識」とは別物なのである。本作は、全6話、それぞれ別の人物・
まず、「くさい」と思った。 30年生きてきて書けることが暴言だったり、意味のわからない下ネタだったり、脱糞報告だったりで、明らかに参考できないおじさん達の集まりだなと思う。 それらを「くさい」と一蹴するだけでは自分もこんなおじさんになるんだろうと思い、なぜ増田はこんなにも「くさい」のかを考えてみることにした。 まず一つ目は、体は大人かもしれないが頭脳が小学生だと思った。脱糞報告で喜ぶさまは幼稚園児がうんこの話題に飛びつくのと変わらないからもわかることだ。 しかも誰もがその自覚がなく、無条件にネットの向こうにいる誰よりも自分が賢いと思っている。賢いと思って無くても、ネットの向こうの奴が素頓狂な奴で自分より賢くないと思っている。端的に言って愚かだ。 1年生最後の日に、友人の真澄ちゃんが転校することになった。真澄ちゃんは泣いていた。「みんなともだちだからね」と真澄ちゃんは言った。それにつられてみ
山中/漫画編集 @ComicYamanaka NEWS PICKS Magazineの第2号、前田裕二さんの巻頭インタビューで「前田さんにとって読書とはどんなものですか?」という質問に 「「行動」を発芽させる養分です。」と答えられているところから引用させていただきました。 2019-03-24 21:49:27 山中/漫画編集@テンカイチ⑨発売! @ComicYamanaka ヤンマガ編集部。担当/なんでここに先生が⁉︎/テンカイチ/ごくちゅう!/純猥談/ツワモノガタリ/魔法創造/転生重騎士/LILI-MEN/BLAST/公爵家の料理番様/ゴールデンドロップ/前職の立ち上げ→終末のワルキューレ/モブ子の恋など。雑誌「comic gift(@comic_gift_web)」やってました。 yanmaga.jp
私はわりと読書をしてきたほうだと思う。ただ間違った方法で読書してきたよなーって思わないでもない。それでも楽しく読めてはいて、未だに読書で遊べている。 そんなわけで、読書を楽しむための方法を紹介したい。60ステップあるんで面倒くさいかもしれないけど、やったら速読以外は誰でもできると思う。 対象としているのは全く読書しない人や、目的のある学習しかしてこなかった人で、もしかするとだけど大量に読んでる人にとっても多少なりともマシなことが書かれているかもしれない。あるいはネットで読むものの幅を広げるための練習にもなる可能性もないでもない。考えてみると読まない人はこんな記事を読まないような気もするが、そのあたりはムシっておくことにする。 私自身は電子書籍は読みまくってるんだけど、こちらは紙の本を対象としている。また書見台や椅子などの道具や、書籍の軽量化などについても扱っていない。書見台は便利なんだけど
イノベーションが加速する条件とは何か? 先端テクノロジーの開花か、組織の多様性か、それともポテンシャルのある市場環境か。様々な要素が考えられるが、最も重要なのは人間離れした男たちの、人間らしい競争意識ではないかーーそんなことを痛感させられる。 本書は宇宙ビジネスの最前線を描いた一冊である。数多ある類書と一線を画すのは、イーロン・マスクとジェフ・ベゾスーーこの二人にフォーカスを絞っている点だ。二人の胸のうちに肉薄し、対抗意識を物語の構造に織り込んだ。論争、訴訟、そして心理戦による駆け引き。なにより二人のアプローチが対照的なのである。 宇宙への挑戦は、革新と停滞の物語でもある。全世界を熱狂させたアポロ11号の月面着陸から約半世紀。その間、ロケット技術の進歩はほとんどなかったといっても過言ではない。21世紀初頭にロシアと米国で打ち上げられたロケットは、アポロ時代のものと大差なかったという。それだ
※2020年6月のセールに合わせて改訂版作りました。 ライトノベル読者にもオススメ! 対象作約190点の小説が半額となる「国内作家セール」開催中! https://www.hayakawabooks.com/n/nbd267fe219cf 現在、早川書房による上記企画がスタートし、主要電子書籍ストアで国内作家セールとして190点が50%OFF(半額)となっています(12月25日まで)。 「基本読書」さんがさっそくオススメ記事を作られていましたが、見たら自分のオススメしたい本とはあまり被っていなかったので、自分の方でも記事を作ってみることにしました。今回セール対象作品としては17シリーズ、それと今回セール対象外でしたが、それ以外のオススメ9作品についてもついでにおまけで最後に掲載します。 【セール対象のオススメ17シリーズ】 1.「君を愛したひとりの僕へ 」「僕が愛したすべての君へ 」 どち
ブラック・ハンド―ーアメリカ史上最凶の犯罪結社 作者: スティーヴントールティ,黒原敏行出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2018/10/18メディア: 単行本この商品を含むブログを見るブラック・ハンドという凶悪な犯罪結社が19世紀から20世紀にかけて存在した。 主たる構成員はイタリアからアメリカへと移住した移民たちで、ブラック・ハンドというのは小規模なものから大規模なものまで含めた、複数のギャングの総称だったようだ、本書はその犯罪結社の勃興から終焉までをおった記録になる。『ブラック・ハンドは悪名高い犯罪組織だった。「あの極悪非道な、悪魔のように邪悪な組織」と呼ばれ、恐喝、殺人、子供の誘拐、大型の爆弾による爆破事件などを行っていた。』 ブラック・ハンドの存在が劇的なものになっているのは、彼ら自身の凶悪さに加えて敵対した人々の存在も大きい。中でも本書の中でメインで語られていくのは、イタリ
ホモ・デウス 上下合本版 テクノロジーとサピエンスの未来 作者: ユヴァル・ノア・ハラリ出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2018/09/06メディア: Kindle版この商品を含むブログを見るホモ・サピエンスが特別な地位を築き上げることができたのは、伝説や神話、架空の物事を真剣に考えることができる、”虚構を扱う力”のおかげなのではないか──という軸で、人類の歴史を語り直し全世界で800万部も売った『サピエンス全史』のユヴァル・ノア・ハラリによる、「人類はこれから先、何に取り組むのか?」を問いかける続編がこの『ホモ・デウス テクノロジーとサピエンスの未来』である。 副題にテクノロジーとサピエンスの未来とある通りに、本書の主題は過去を語った『サピエンス全史』のその先にあるわけだが、読む前はなかなかリスキィなテーマだなと思っていた。というのも、過去については前作でもう語り終えてしまった
読書の価値 (NHK出版新書 547) 作者: 森博嗣出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2018/04/06メディア: 新書この商品を含むブログを見る森博嗣さんによる読書についてのテーマ・エッセイ本である。これまでも森博嗣さんはエッセイや日記の中でも繰り返し、あるいは断片的に読書について語っており、その中身は本書の中でもまったくブレていない。正直いって、森博嗣さんにより読書について語られた本について紹介する・記事を書くのは非常に気まずいものがある。 何しろその基本姿勢は「とにかく、本は自分で選べ。」というところに尽きるのである。人から聞いたとか、誰かがすすめていたからとか、流されて読むのではなく、読む本は自分で判断するべきなのだと。なぜなら、人のいうなりになって本を読んでいたら、それはもう「あなたの読書」ではなく命令に従う機械にとっての読書であり、感想文提出を求められる学校の宿題とし
逆に読書で得た語彙ほど、読みかたが実は自信なかったりする だって口に出さないと間違いに気づかないじゃん?
今は全然だけど、中学生くらいまでは読書少女だった。 本が大好きでいつも本を読みながら学校から帰っていたし、結構な厚みのある本もよく読んでいた。 たくさん本を読んでいたが、たった一つだけ「このままこの本を読み続けていたら大変なことになる」という恐怖感とともに読んだ本がある。 それがミヒャエル・エンデ「果てしない物語」だ。 聖書か!というほどの厚みがあり、二段組みで文字はびっしり。 確か両親が姉にプレゼントした本だったと思うが、読書嫌いの姉はその本を全く読まず本棚に放置していた。 それをたまたま私が見つけ、軽い気持ちで読んだのだった。 黙々と10分の1くらい読んだところで、一旦読むのをやめた。 このままこの本を読み進めることに例えようのない恐怖感を感じたのだ。 正直なんでそんなことを思うのかわからなかったし、恐怖感の正体もわからなかった。 このまま本の世界から戻れなくなってしまうという恐怖感。
はじめに 昨日、「こんな洋書を読んだよー」っていうブログを書いたら、Twitterでこんな質問をもらいました。 どのように洋書を読んでいますか? 読み切るのにどれくらいかかりましたか? 洋書を読むと和書より頭に残らないことが多いので、ぜひ参考にしたいです。— urimaro (@urimaro) 2017年9月11日 どれだけ役に立つかわかりませんが、140文字で返信するには短すぎるのでこのブログに返信を書いてみます。 備考:「洋書」の定義 ここでいう「洋書」とは、「英語で書かれたプログラマ向けの技術書」のことを指します。 たしかに洋書の内容は頭に残りにくい 質問主のurimaroさんは「洋書を読むと和書より頭に残らないことが多い」とおっしゃっていますが、その感覚は僕もわかります。 英語はそこそこ得意とはいえ、母国語と同じレベルで英語を読めるほど僕の英語スキルは高くないです。 わかりにくい
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