初めて本を読み続けることに恐怖を覚えた読書体験

今は全然だけど、中学生くらいまでは読書少女だった。 本が大好きでいつも本を読みながら学校から帰っていたし、結構な厚みのある本もよく読んでいた。 たくさん本を読んでいたが、たった一つだけ「このままこの本を読み続けていたら大変なことになる」という恐怖感とともに読んだ本がある。 それがミヒャエル・エンデ「果てしない物語」だ。 聖書か！というほどの厚みがあり、二段組みで文字はびっしり。 確か両親が姉にプレゼントした本だったと思うが、読書嫌いの姉はその本を全く読まず本棚に放置していた。 それをたまたま私が見つけ、軽い気持ちで読んだのだった。 黙々と１０分の１くらい読んだところで、一旦読むのをやめた。 このままこの本を読み進めることに例えようのない恐怖感を感じたのだ。 正直なんでそんなことを思うのかわからなかったし、恐怖感の正体もわからなかった。 このまま本の世界から戻れなくなってしまうという恐怖感。

[petitcru]

読書は危険な行為です。自分を内側から変えてしまったり、内的な世界観が破壊されてしまうこともある。だから読書は冒険なのだ

[otihateten3510]

いいレビューだ

[mandsma]

バスチアンが表紙を確認するたびに、ドキドキしながら自分も表紙を見てシンクロしていった。文庫だとああはならないだろうと思う

[n_kasei]

怖かっただろうけれど、羨ましいくらいとても良い読書体験だと思いました。

[bokmal]

「このまま本の世界から戻れなくなってしまうという恐怖感」確かにあった。子供の没入力でもって読むとそれぐらいの引力を感じた。失望（濃密な読書体験を失ったことへの）が怖くて読み返せない。

[yorilong]

わかる、わかるよ。同著者の「鏡のなかの鏡」は更に魔力を帯びた作品なので機会があれば読んで欲しい。「はてしない物語」はまだストーリーが納得できるぶん『お話』なんだけど「鏡の～」は魔力特化だから。

[junjun777]

羨ましい。残念ながら大学生になってから読んだので、「ああ、そういう構造ね」と理解してしまい、引き込まれなかった。／前半だけで映画作った人たちは反省して欲しい。／でも映画版の装丁本が欲しい。

[chikoshoot]

たぶん全然関係ないけど、好きなゲームほどラスボス手前で急に進めたくなくなる感覚ならわかる。好きだからこそ終わりを迎えたくないんだよね。

[ajisu]

ラブクラフト全集の読書体験が最高で最悪だった。特に『狂気山脈にて』は体調を崩しながら徹夜で読み終えてしばらく寝込んだ。たぶん今読んでも当時の没入感は得られないんだろうなあ。

[honeybe]

あの本にのめり込むとファンタージエンに行ってしまうからな。恐怖を感じるのはしかたない。

[shig-i]

はてしない物語

[PowerEdge]

初めてとなると自分の場合、はだしのゲンかなーって　漫画だけど　なんでかは知らんけど

[ToTheEndOfTime]

中学生の頃に河合隼雄氏のユング心理学入門だったかを読んでいて、何か恐ろしい世界を垣間見たようで怖くなってしまったことがあります。

[khtno73]

最近だと2666は恐ろしい真実に近づいてるんじゃないかと思いながら読んだ。

[deep_one]

そもそもエンデが志向していたのは「物語に没入させること」であって、モモと果てしない…はまさにそれが狙い。著者も喜んでいるだろう。／怪談を読んでいて後ろが気になることはあるがその壮大なやつである。

[matteroyo]

そんな経験したことない、と思ってブクマしていなかったけど、そういえば山尾悠子さんの「夢の遠近法」は途中で恐ろしくなって読むのをやめてしまっていた。ということを今思い出した

[quix_que]

昔ブルーバックスの宇宙論とか量子論とかの本を大量にくれた人がいて、読んでいるうちにだんだん自分のいる世界の存在とか人間の思考とか感情とかが全部素粒子の動態で決まるのかとか毎日そればかり考えてた。

[kamayan]

増田の言っている読書体験とは違うだろうけど、丸山眞男『忠誠と反逆』読んだとき、読んでは知恵熱出し眠り、目が覚めては読み知恵熱出す、という経験を思い出した。

[nsks33]

小学校低学年の純粋だった時に読んだので、リミッターなんてなくて好奇心のまま読んで引き込まれて行った思い出。ミヒャエルエンデの文は魔力がありますよね。

[about42]

エンデはなくなる前のインタビューがいい。家族の話から故郷のバイエルンの歴史小話、生と死、仕事と遊びについて。

[young_panpan]

装丁がほんと素敵な本だもの。

[tonkotutarou]

絶対『果てしない物語』だと思ったら、やっぱりそうだった。あの本は本当に引き込まれてしまいそうになってしまう。

[jabberwock110]

むしろ早く続きを知りたいけど、全部読み終えて物語が終わってしまうのが寂しかった。読み終えても続きを読もうとして、全部読んだのを思い出して空虚な気持ちになる。だからずっと物語の続きを追っていたかった。

[piltdownman]

歳を取ると涙もろくなったり笑いやすくなったりと、物語に情動をよく動かされる。だけど自己の根幹を揺るがされることはなくなるんだよな

[go_kuma]

恐怖ではないけど、読書体験で思い出すのはクリシュナムルティだな。悩める若者だった自分には強烈だった。

[morgen3ed]

高野文子『黄色い本』の主人公を思い出した。素敵な少女だった。大人になった彼女にあってみたい。

[and_hyphen]

私もその年齢くらいで読んでおきたかった。はてしない物語は岩波少年文庫になったときに読んだから。読書体験でものすごくトラウマなのは7、8才の頃読んだ手塚治虫の「火の鳥」。

[hiroomi]

”結局恐怖心の正体がなんなのかはわからなかったし、読み終えても何も悪いことはなかった。”知識の認知地図が広がったと言うことだろうな。/他人様は別。

[gcyn]

表紙が綺麗だよねえあれ。

[adramine]

恐怖は覚えないけど、没入感が強くて自宅以外で読めない本というのはある。

[room661]

本への興味が失われた過程をまた書いてほしい。

[ikoishy]

へえ。

[gluex]

羨ましい…大人になってしまった私にはもうそういう貴重な読書体験ができないのだと思うととても悲しい

[cube_0330]

懐かしい。題名を聞くだけで、装丁の手触りと何度も角度を変えて眺めた光沢、本を開いた時の匂いも思い出せる。他の本では出来ない読書体験だった。

[Hagalaz]

やっぱり魔力ある本なんだろね　自分もいまだ持ってる

[somesadsong2]

良い本を読むと、感情が揺さぶられる。これが読書体験であり、追体験なのだ。

[madridNewyork]

おれも怪獣黙示録読んでてGの怖さにちびった

[sakurako_nya]

中島義道の本はたいていそう。

[pudori186]

魅力と恐怖は、紙一重なのか

[kirakking]

あったあった(過去形)。そういうとき開いた本のあいだに吸い込まれそうになる気がした。／ゲームではゼノギアスをプレイした時、先が気になってとめど気がなかった。あれで決定的にSF好きになった。