デビュー40周年をむかえ、なおあらたな領域を開拓し続ける作家・神林長平──『先をゆくもの達』 - 基本読書

先をゆくもの達 作者: 神林長平出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2019/08/20メディア: 単行本この商品を含むブログを見る『先をゆくもの達』は、ＳＦマガジンの連載の単行本であり、同時に今年(2019年)デビュー４０周年を迎えた神林長平が「この先へ」向かうための宣言ともとれるような、執念の長篇である。読んでいて「か、神林長平、まだまだアクセルを踏み込むのか……」と愕然とする思いがあった。「地球」と「火星」の両方が舞台になるなど、他いくつかの面で神林の代表作の火星三部作を思い起こさせるが、主題となっているのは神林がこれまで描き続けてきた「意識の在りよう、その変遷」であり、本作ではそのテーマをさらに発展させ、「次世代の意識と知性」に踏み込んでいる。 で、次世代の意識ってなんやねんって感じなんだけど、当然今の我々の持っている「意識」とは別物なのである。本作は、全6話、それぞれ別の人物・

[IkaMaru]

間違いなくSF作家・神林長平の集大成なのだけど、所謂オールスター的なゴチャゴチャ感はなく単独作品としてビシッとまとまりのある出来で、彼がこれまで書いてきたものの一貫性が鮮やかに浮かび上がる一冊

[Shin-JPN]

神林長平は日本SF史上最高の作家というだけではない。かつて文学の大きな使命とされていた「人類知性の最先端を切り拓く」という仕事を21世紀でも実行し続ける偉人。

[mamezou_plus2]

概念SFの作家。地球の野生の人工知生体ってPABとは違うのか？神林長平、谷甲州、野阿 梓、新井素子。マイフェバリット

[sikakukouza]

一度読んでみたいですね！

[mizukemuri]

『混乱極まるのが第六話「その先の未来へ」。語り手は人間とは異なる意識を持った機械知性がつとめるようになる』

[kenzy_n]

敵は海賊や戦闘妖精・雪風、永久帰還装置など粒ぞろいの作品を書かれている。