ぬれ煎餅に救われた銚子電気鉄道:廃業危機のローカル線で“魚のまち”をゆったり巡る Guideto Japan 旅 地域 2021.08.21 魚のまち・千葉県銚子市を走る銚子電気鉄道(通称:銚電)。副業のぬれ煎餅(せんべい)の大ヒットで、奇跡的に廃業の危機を免れたローカル線だ。経営状況は依然として厳しいが、奇抜なPR策を次々と繰り出し、地元民の足として走り続けている。 日本一の水揚げ量を誇る銚子漁港を擁し、「魚のまち」として知られる千葉県銚子市。関東最東端に位置し、太平洋に突き出した半島型の地形のため、海岸線には変化に富んだ絶景が続く。沖合は黒潮と親潮がぶつかり合う絶好の漁場で、17世紀中頃から漁業が盛んになり、日本一の流域面積を誇る利根川の河口部にあるため、港は東北方面の物資が集まる水運拠点としても発展。同時期にヒゲタしょうゆやヤマサ醤油が創業したことで、“しょうゆの町”としても繁栄した