別のホウロウ看板の本にも、Fry's チョコレート屋さんのがあります。イギリスではけっこう有名だったらしい。 調べたら、ワットの蒸気機関を使ってカカオ豆をひくのを始めたのは、ここの3代目が世界で最初だそうです。そのチョコレート屋さんの創始者は Joseph Fry (1728–1787)で、ブリストルでチョコレート屋さんを立ち上げていますが、そのあとで活字鋳造所も始めます。 そこの1785年の書体見本シート。 「This is the smallest letter in the world」って誇らしげに書いてある。Diamond というのは書体名ではなく、「ポイント」という単位でシステム化される前の、昔の活字サイズの呼び名です。約 4.5 ポイント相当。この見本を出した当時は世界一だったかもしれませんが、あとでもっと小さいのが出てきます。 ここの鋳造所のつくった装飾活字で、良いのがあり
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