ロックダウンはどれも同じではなく、すべての業種が閉鎖されるとは限らない。ただ、シドニーでは開け続けることで感染制御効果に悪影響があったとする声が大きい。(Credit:Delpixart-iStock) 豪国内では、「モックダウン(似非ロックダウン)」だと揶揄されているシドニー/ニューサウスウェールズ州のロックダウン。 ニューサウスウェールズ州では、これまで一部の地区のみのロックダウンはやったことがあるものの、大都市圏全域はおろか、州全域でのロックダウンはやったことがなかった。それは、新規市中感染ケースが見つかっても、感染者が出た地区の徹底検査と隔離、感染経路追跡(トレース)でウイルスを封じ込めてこられたからだ。 今回、初めて行ったシドニー/ニューサウスウェールズ州の広域ロックダウンは、前回のコラムに書いたように、他州に比べ、感染者が見つかってからの規制(ロックダウン)開始が遅れ、対象地域