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ブックマーク / magazine-k.jp (6)

  • 中国語繁体字の標準化にぶつかって

    今年の10月、私はサンフランシスコで行われるW3C主催のTPACというイベントとブック・イン・ブラウザ会議に参加するため、シリコンバレーに向かった。 太平洋を越えて台湾からアメリカ西海岸へ行くには、とても費用がかかる。数年前、私がまだ取材記者だった頃は、東京、香港、上海、サンフランシスコ、クパチーノなどで行われるIT企業主催のメディアツアーによく招待された。しかしいまや私は、収益の安定しないスタートアップ企業の経営者である。いちばん安い宿と航空券をみつけても10万台湾ドル(日円で約40万円)の出費となり、自分の事業になんら利益をもたらさないかもしれない旅行にとってはとても痛い。 そこで私は、9月に自分のブログに、この会議に参加しなければならない理由を書いた記事を投稿して資金援助を募り、ペイパルと銀行の口座を用意した。二週間もしないうちに、クラウドファンディングは成功した。 標準化の世界と

    kimurasatoru
    kimurasatoru 2014/12/15
    中国語繁体字の標準化にぶつかって « マガジン航[kɔː]
  • 日本漫画の国際化を翻訳家の立場から考える

    ヨーロッパで日漫画が幅広く出版されるようになったのは、1970年代の終わりに起きたアニメ・ブームのおかげである。フランスやスペイン、イタリアでは『マジンガー』シリーズ(永井豪)や『キャンディ・キャンディ』(水木杏子作、いがらしゆみこ画)、『ベルサイユのばら』(池田理代子)といったアニメの原作を皮切りに出版がはじまり、その後もほぼ途切れることなく現在に至っている。 日アニメのヨーロッパでの紹介は、『バーバパパ』(フランスの絵『バルバパパ(Barbapapa)』が原作)や『アルプスの少女ハイジ』(ヨハンナ・シュピリの小説『ハイジ』が原作)など、ヨーロッパ人があまり違和感を感じない作品から始まった。しかし、1978年に『UFO Robot Goldrake』という題でフランスとイタリアで放送された『UFOロボ グレンダイザー』(永井豪)が、文字通りの「カルチャー・ショック」を与えたことで、

    kimurasatoru
    kimurasatoru 2012/10/11
    バーバパパ…?
  • ジョブズの本で考える、本の適正価格

    今月に入ってずっとマスコミを賑わせ続けた人と言えば、スティーブ・ジョブズ。もうお腹いっぱい、ではあるが、ウォルター・アイザックソンによるバイオグラフィーが世界同時発売ということで、色々と思うところがあったので、それを書いておく。 まずは紙のでの話。アメリカではサイモン&シュスターから出ているハードカバーの希望小売価格が35ドル(約2700円)、アマゾンやバーンズ&ノーブルのオンライン書店ではこれが17.88ドルとほぼ半額となっている。刊行日を前倒しにした「ラッシュ」とはいえ、これだけ時の人となっている時期に刊行されるベストセラー間違いなしのタイトルなので、卸値価格を考えるとアマゾンもB&Nもハードカバーでの儲けは紙一重の小さいもののはずだ。Eブックの販売も手がけているからこそできる大技。他の書店ではこんなに安売りするわけにはいかない。 これが講談社から刊行された日語版だと、上下巻で各

  • ブリュースター・ケール氏に聞く本の未来

    「マガジン航」では、今年5月末に来日したインターネット・アーカイブのブリュースター・ケール氏に長いインタビューを行いました。これまでにもケール氏のインタビュー映像を記事で紹介したことがありますが、今回の取材ではこれまであまり知ることのできなかった、ケール氏の素顔の部分までを聞き出すことができました。 ハッカー精神をもったライブラリアン、ケール氏の描くの未来とはいかなるものか。かなり長いインタビュー記事ですが、たっぷりとお楽しみ下さい。 若い頃はハッカーだった ――はじめて自分用のコンピュータを手に入れたのはいつだか覚えてますか。 BK:多分14歳か15歳のときで、友達がスイッチとLEDを金属線でつなげて作ってくれたヤツだった。これはマイクロプロセッサ以前の話だよ。僕はそれで1と0を入力してプログラミングし、素数とは何かを理解したんだ。 ――早熟でコンピュータ好きな子供だったんですね。少年

  • 日本語電子書籍リーダーの進む道 « マガジン航[kɔː]

    11月25日、ソニーは、電子書籍専用リーダー「Reader」の日市場での発売と、電子書籍販売サービス「Reader Store」の日でのサービス開始を発表した。製品とサービスのリリースは12月10日で、この日は、9月27日に発表されたシャープの電子書籍リーダー「GALAPAGOS」の発売日でもある。そのため「ソニーVSシャープ」だとか「電子書籍6陣営激突」といった類の報道も多いが、Readerの記者発表を見る限り、ソニーが、これまでの端末ベンダーがお座なりにしていたいくつかの点にこだわっていることに気がつく。 文具としての電子書籍リーダー 今回発売されるReaderは、5インチのE-Ink電子ペーパー・ディスプレイを搭載した「Pocket Edition(PRS-350)」と、6インチの「Touch Edition(PRS-650)」の2機種である。アルミボディを採用し、背面にラバー風

    kimurasatoru
    kimurasatoru 2010/12/29
    たかがマージンを調整できるだけで「装丁を愛でるような感覚と通底する」のでタブレットPCとは異なるそうですよ。「電子出版ラボ代表」だそうだけど,大丈夫かこのひと。
  • 印刷屋が三省堂書店オンデマンドを試してみた

    電子書籍元年と何かと騒がしかった2010年、その締めくくりは電子書籍ではなくオンデマンドブックサービスだった。 三省堂書店が米国On Demand Books社の提供するオンデマンド印刷製機であるエスプレッソ・ブック・マシン(EBM)を店舗に導入するというニュースが入ったのは8月の上旬。 EBMを最初に導入する同業者はどこになるか、興味をもって見守っていた僕は驚きとともにそのニュースを読んだ。 Espresso Book Machine 僕がエスプレッソ・ブック・マシン(EBM)という、洒落た名前のオンデマンド印刷・製機の存在をWEBのニュースで読んだのは確か2008年のこと。割合にコンパクトな機械で、公共の施設等に設置可能だという。オーストラリアの書店が同年これを導入しているが、僕は(間抜けなことに)日では出版系の印刷屋がこれを導入するものと思い込んでいた。 EBMの初号機は200

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