公益財団法人「21世紀職業財団」河上隆さんインタビュー(後編) 「中小だから産休なし」は、もはや言い訳 子育てしやすい会社が成長する理由 様々なハラスメント用語が作られる現在。セクハラやパワハラなどの相談窓口を設けている公益財団法人「21世紀職業財団」の河上隆さんに、現在のハラスメント事情を3回にわたってお伺いする。第1回では「パワーハラスメント」について、第2回では「セクシャルハラスメント」について聞いた。引き続き第3回では、いま最もホットである「マタニティハラスメント」について聞く。 これまでの常識が180度変わる歴史的な判決 ――妊娠・出産を理由に解雇や雇い止め、本人の意思に反する降格などの不当な扱いをしたり、自主退職を選択せざるを得ないように仕向ける「マタニティハラスメント」についてはいかがですか? 河上隆さん(以下、河上):労働局に寄せられるハラスメントの相談件数は、2007年を