ドイツの1人当たりの平均年間労働時間は日本より350時間ほど短い。それなのに1時間当たりの労働生産性は日本のほぼ1.5倍という。いったいドイツの人たちはどんな働き方をしているのか。ここ一番という勝負どころではとことん働き成果をあげながら、休息をしっかり取る。そんな働き方が定着しているドイツの先進職場を訪れた。「残業で働いた時間は口座に貯蓄しておき、後で休暇として使います」。ドイツ南部のシュツッ
居酒屋チェーンを経営するワタミ子会社の正社員だった森美菜さん=当時(26)=が2008年に過労で自殺したのは会社の責任だとして、両親が会社側に損害賠償を求め東京地裁に起こした訴訟は8日、ワタミ側が約1億3千万円を支払い、謝罪することで和解が成立した。このケースをきっかけに過酷な労働条件に注目が集まり、労働者を酷使する会社に対する「ブラック企業」との批判も広がった。訴状によると、森さん
「助け出してやれなかった後悔は死ぬまで続く」「本当に反省しているなら、いい会社になってほしい」。居酒屋チェーンを経営するワタミとの和解成立を受け、都内で記者会見した森美菜さん=当時(26)、平成20年に過労自殺=の父、豪(つよし)さん(67)と母、祐子さん(61)は終始硬い表情を崩すことがなかった。 「体が痛いです。体が辛いです。気持ちが沈みます。早く動けません。どうか助けて下さい。誰か助けて下さい」。亡くなる約1カ月前、美菜さんは手帳にこう書き残していた。 美菜さんは、休日もワタミ創業者の渡辺美樹参院議員の著書を課題にしたリポートの作成に追われ、深夜勤務を終えた翌日の早朝研修では、240ページ以上に及ぶ「理念集」の暗記テストを課された。新入社員として店舗に配属され、自ら命を絶つまで60日間。あまりに過酷な日々だった。 平成24年に労災が認定されると、こうした働かせ方が波紋を広げ、過酷な労
居酒屋チェーンを経営するワタミ子会社の新入社員だった森美菜(みな)さん=当時(26)=が平成20年に過労自殺したのは会社の責任だとして、両親が会社側に損害賠償を求め東京地裁に起こした訴訟は8日、ワタミ側が約1億3千万円を支払い、謝罪することで和解が成立した。20年以降に入社した全社員に未払いの残業代を払わせ、労働時間を適正に管理するなどの再発防止策も認めさせた。 訴状によると、美菜さんは20年4月、ワタミフードサービス(現ワタミ)に入社。神奈川県内の店舗で午後から早朝にかけて長時間勤務を行い、同年6月に自殺した。残業は月140時間以上で、24年に労災と認定された。ワタミ側は当初、安全配慮義務違反はなかったと請求棄却を求めたが、労働者を酷使する「ブラック企業」との批判が広がる中、一転して責任を認め、謝罪した。
森美菜さんの遺影を前に会見する父豪さん(右)と母祐子さん=厚生労働省で2015年12月8日午後4時過ぎ、黒田阿紗子撮影 居酒屋大手「和民」で働いていた森美菜さん(当時26歳)が過労自殺したのは会社側の責任だとして、遺族らが運営会社ワタミと当時の社長の渡辺美樹参院議員(自民)などに約1億5300万円の損害賠償を求めた訴訟は8日、東京地裁(吉田徹裁判長)で和解が成立した。原告側によると、被告側が業務に起因する自殺であると認めて謝罪したうえで1億3365万円を支払い、労働時間の正確な把握などの再発防止策を取ることで合意した。遺族側の意向に全面的に沿った和解となった。 訴えていたのは森さんの父豪(つよし)さん(67)と母祐子さん(61)。訴状などによると美菜さんは2008年春にワタミの子会社に入社、神奈川県横須賀市の店舗で働いていたが、同年6月に自殺した。残業は国の過労死認定ライン(月80時間)を
ワタミグループの居酒屋「和民」で起きた過労自殺の遺族が、ワタミや創業者で当時代表取締役だった渡辺美樹参院議員(自民党)らを訴えていた訴訟が8日、東京地裁で和解した。渡辺氏らは法的責任(安全配慮義務違反など)を認め謝罪し、1億3千万円超を連帯して支払う。若者を酷使する「ブラック企業」批判にさらされたワタミの責任を問う裁判は、今の働く場が抱える問題を浮き彫りにした。 訴えていたのは、過労自殺で娘の森美菜さん(当時26)を失った父豪さん(67)と母祐子さん(61)。 美菜さんは2008年4月、ワタミ子会社のワタミフードサービスに入社し、神奈川県横須賀市内の店に配属された。同年6月に社宅近くで自殺。月141時間の残業があったとして12年2月に労働災害に認定された。 遺族は、渡辺氏の経営理念が過酷な長時間労働を強いるワタミの体制をつくったとして、渡辺氏個人の責任を追及。裁判で渡辺氏は「道義的責任はあ
「24時間、死ぬまで働け」――。そう唱えてワタミグループを急成長させた創業者の渡辺美樹氏(自民党参院議員)が、一転して過労自殺の責任を認めた。社員だった森美菜さん(当時26)が亡くなって7年。若者を使いつぶす「ブラック企業」という批判を受け、認めざるをえなくなった。 「できるなら8年前に時計を戻したい。ワタミへの入社を許してしまったこと、そこから生きているうちに助け出すことができなかったことへの後悔は、この先も死ぬまで続きます」 居酒屋チェーン「和民」に勤めていた美菜さんを2008年6月に過労自殺で失った母祐子さん(61)は涙を浮かべながら語った。 父豪さん(67)は「(渡辺氏らが)本当に反省しているなら、和解条項を守っていい会社になってもらいたい。苦しんでいる人々にいい影響が出ることを望んでいる」と話した。 訴訟で遺族側を支援した全国一般東京東部労組の須田光照書記長は「従業員をひとりでも
居酒屋「和民」で働いていた森美菜さん(当時26歳)が2008年に自殺したのは過重労働が原因だとして、両親が「ワタミ」(東京)や創業者で当時社長だった渡辺美樹参院議員(56)(自民)などに約1億5300万円の損害賠償を求めた訴訟は8日、東京地裁(吉田徹裁判長)で和解が成立した。 ワタミと渡辺氏らが自殺の責任を認めて謝罪し、両親に約1億3400万円を支払う。 ワタミが過重労働と自殺の因果関係を認めた内容で、慰謝料4000万円、逸失利益7500万円などとなっており、弁護団は「ワタミに対する懲罰的な意味合いも考慮され、賠償額は通常の2倍となった」としている。 訴状によると、森さんは08年4月に入社し、同月中旬から神奈川県横須賀市内の店舗に配属された。連日、未明までの勤務を強いられ、5月中旬までの1か月間で時間外労働は「過労死ライン(月80または100時間)」を大幅に上回る月141時間に上った。同月
福島市で8日に開かれた県廃炉安全監視協議会では、労働者安全衛生対策部会も開かれ、東京電力は昨年度、福島第1原発で廃炉作業などに従事した作業員ら2万730人全員が、年間累積被ばく線量の限度の50ミリシーベルト以下だったと報告した。 東電によると、最も被ばくしたのは協力企業の従事者で年間39.85ミリシーベルトだった。東電の一部社員には、故障した原子炉施設の維持などに当たる際の緊急時の被ばく限度、年間100ミリシーベルトが適用されているが、全ての東電社員を対象にしても累積被ばく線量の最高値は同29.5ミリシーベルトだった。 構内の表土をモルタルなどで覆い、放射性物質の飛散を防ぐ「フェーシング」や除染が進んだことで、作業員らの被ばく線量の低減が図られたとみられる。
[ロンドン 8日 ロイター] - コンサルティング会社コーン・フェリー・ヘイグループによると、来年の世界の実質賃金の平均上昇率は2.5%と、3年ぶりの高水準となる見通し。 原油安に伴うインフレ率の鈍化が背景。110カ国の2万4000の企業・組織への調査を基に試算した。名目賃金の上昇率は4.9%で、近年と同水準になる見通しという。
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