1 2019/08/20 研究データ基盤整備と国際展開ワーキング・グループ報告書 「研究データ基盤整備と国際展開に関する戦略」 1.背景と目的 1-1.オープンサイエンスに関する国際的動向 研究開発の過程で生まれるデータ1(以下、 「研究データ」という。 )は、我が国及び世界 にとって重要な知的財産である。 したがって、 それら研究データを有効に利活用することに より、 知の発展と結合を促し、 優れた研究成果やイノベーションの創出へとつなげることが 重要である。研究データの利活用に関しては、国際的には、知識をオープンにし、研究の加 速化や新たな知識の創造などを促すオープンサイエンスの動きが活発化している。しかし その一方で、学術論文に関するビジネス環境においては世界的な出版社による寡占化が進 行しており、さらに研究データについてもこれらの出版社や IT・データ関係企業等がビジ ネスとして焦