首都圏のJR各駅で1日、全面禁煙が始まり、同日未明の終電後から約200駅のホーム上にある計約370カ所の喫煙所から灰皿を撤去する作業が夜通し行われた。 JR東日本によると、全面禁煙化されたのは南北は逗子(神奈川)から取手(茨城)まで、東西は蘇我(千葉)から高尾(東京)までの東京駅から半径最大約50キロにある駅。東京、上野、新宿、大宮各駅の換気設備を備えた喫煙室は残す。関東甲信越から東北にかけての同社管内の旅客駅約1700のうち、約680駅は既に全面禁煙にしている。 顧客回りをする電車を待つ間、いつもホームでたばこを吸っていたというメンテナンス会社の男性(25)=埼玉県蓮田市在住=は「仕事先で吸うわけにもいかず、喫煙できる場所が本当になくなってしまった。時代の流れだから仕方がない」とあきらめ顔だった。