次はチーム構成時に必要となる動作モードとアルゴリズムについて解説する。 チーミングモード チーミングモードとは、チームを組んだ複数のアダプター間で通信の負荷分散(ロードバランス)をするかしないか、また負荷分散する場合はサーバーからの送信パケットのみか、送信・受信とも負荷分散させるかを決めるパラメーターである。 言葉だけ聞けば、「送信のみ負荷分散」より「送受信とも負荷分散」を選びたくなるところだろう。しかし受信パケットに対する負荷分散はLBFOといったサーバー側のチーミングユーティリティでは対応できない。なぜなら、チームによって束ねられたケーブルのうち、どれを使ってパケットを送るかは送信元(相手側)が選ぶからだ。すでにケーブルを伝って送られてきた受信パケットについて、別のアダプターが受け取ることは物理的にも不可能である(図4)。 図4「チーミング構成におけるパケット送受信と負荷分散の原則」
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