中井洽・拉致問題担当相は25日、東京都内で開かれた北朝鮮による拉致問題の集会で、朝鮮学校を高校無償化の対象とすることに反対の立場を改めて示し、「(助成の)お金が朝鮮総連、金正日(総書記)にいくじゃないか。何で僕らの税金でそんなことをするのか」などと発言した。 中井氏はさらに、朝鮮学校について「授業を見ても仕方がない。放課後に、全校生徒に主体思想、先軍思想の洗脳をしている」とも述べた。
「事業仕分け」第2弾の対象となる独立行政法人(独法)から随意契約(随契)先の公益法人(財団法人と社団法人)などに再就職した延べ543人のうち、57人が国家公務員出身であることが分かった。省庁―独法―公益法人と、いわゆる「わたり」を繰り返し、多くは天下り先での報酬に加えて2回以上の退職金を受領。独法での退職金は1人平均1720万円だった。 各独法への取材や情報公開請求で開示された資料を朝日新聞が分析した。結果、仕分け対象の47独法から、2007年度と08年度に随契を結んだ公益法人と独法の出資企業に、昨年4月現在で延べ543人が再就職していた。このうち57人が省庁出身者で、7省から18独法に天下り、さらに41法人に「わたり」をしていた。 独法が公表するなどして実名・経歴が判明している31人について、退職手当規定に基づき計算すると、独法での退職金は総額5億3千万円、1人平均1720万円(在籍
「学歴下降息子」増える 20代「高卒起業家」の履歴書AERA:2010年3月22日号 印刷 ソーシャルブックマーク ※イラストをクリックすると拡大します 不景気で高卒の求人が激減し、“とりあえず大学に”進む若者がいる。一方、自ら進んで学歴社会を離脱する人もいる。子どもだって、親だって。(編集部 澤田晃宏) まだ、幼稚園児だった。 「家業はあるけど、家業じゃない。お父さんの仕事を、あなたはしない」 電子印刷物向けソフト開発などの事業を展開する「ヤッパ」の伊藤正裕(26)は、繰り返し母親にそう諭された。 祖父は「伊藤ハム」創業者である傳三氏。父親は傳三氏の三男で元社長の正み氏。そんな一家の一人息子として、両親が40歳を過ぎてから生まれた。 「僕が成人する頃には両親は60歳を過ぎている。一刻も早く独り立ちさせようと、普通の学校には行かせてくれませんでした」 幼稚園からインターナショナルスクールに
現政権が、経済活動に大きな影響を与える会社法の改定や上場会社の情報開示の強化に向かっている。 取りあえず問題なのは、上場会社の役員報酬が1億円以上の場合は、氏名と額の開示を求めた3月末の内閣府令改定である。 これが改正か改悪かは、同様の改定を行った米国の例が参考となる。米国の経営者の平均年俸は、1976年では従業員の30倍程度であったが、90年には約100倍となった。 そこで、経営者の年俸を公表すれば、抑制効果が上がるだろうと考えた米政府は、92年に詳細な開示義務を課した。その結果格差は一時的に縮小したが、その後は以前よりも更に大きく開いてしまった。つまり、この制度改革は、経営者の嫉妬(しっと)に火をつけ、強欲を解き放ち、経営者間の報酬競争をあおってしまったのである。 古今東西、美徳や悪癖も含め、人の性(サガ)に差異はない。わが国の経営者報酬が、欧米に比べ著しく低いのは、廉恥と嫉妬
インターネット上に短文の「つぶやき」を発信するツイッターに政治家がはまっている。3日の参院予算委員会に3人の閣僚が遅刻したが、複数の議員がこれを実況中継。手軽に発信できるだけに、つぶやかずにはいられない政治家が増える一方だ。 閣僚たちの失態をツイッター上で批判したのが、自民党の世耕弘成参院議員。「5分遅刻」「前代未聞」と刻々と様子を書き込んだ。世耕氏自身も予算委員で、委員会開始が遅れる間に投稿したようだ。共産党の小池晃参院議員もツイッターで「ちょっとゆるみすぎじゃないですか」と指摘した。 遅刻した原口一博総務相は委員会室に向かう途中の午前8時52分に携帯電話から、審議とは無関係の内容のツイッターを発信していた。委員会は午前8時50分開会。遅れて委員会室に入った原口氏には「ツイッターやってたんじゃないか」とヤジが飛んだ。 原口氏の熱中ぶりは有名だ。チリ地震直後の先月27日以降、「一番高
アレクサンダー・マックイーン氏=AP 【ロンドン=土佐茂生】英メディアによると、英国の人気デザイナー、アレキサンダー・マックイーン氏が11日、ロンドンの自宅で遺体で発見された。40歳だった。自殺の可能性が高いという。 1969年、ロンドン生まれ。16歳で学校をやめて仕立職人の見習いになった。92年に自らの名を冠したブランドを立ち上げた。 婦人服ではパリ・コレクションで活躍。先月18日には、ミラノで紳士服の2010年秋冬の新作コレクションを発表したばかりだった。
〈冬の軌跡〉祭りの裏側で「貧困オリンピック」 ホームレスら500人2010年2月9日16時18分 貧困オリンピックの事前PRでは、五輪マスコット「クワッチ」の偽者(左)が、貧困五輪のマスコットのゴキブリに倒される一幕もあった=カナダ・ウィスラー、金川雄策撮影 バンクーバー五輪の開幕を前に、市の中心街に隣接し、低所得者層が多い東地区で7日(日本時間8日)、「貧困オリンピック」が開かれた。ホームレスや低所得者など約500人が参加。「富める者のための五輪より、貧しい者への支援を」などと訴えた。 ◇ 6日間かけて100キロをリレーしたという聖火はゴミ缶や木片で作られ、「貧困を終わらせよう」の文字。開会式に続けて四つの競技が行われた。 「住宅争奪ハードル走」はホームレスの人たちがハードルを乗り越えてゴールの家までたどり着こうとする。だが、「仕事を探せ」などと役所の担当者が行く手を阻む。「約束破りスラ
報道陣の取材に応じる馮正虎さん=成田空港第1ターミナル 中国当局に帰国を拒否されたことに抗議して成田空港で寝泊まりしていた中国の人権活動家、馮正虎(フォン・チョンフー)さん(55)が2日、空港内での滞在を打ち切り、日本に入国することを明らかにした。中国大使館との交渉で、帰国実現のめどが立ったためという。 馮さんは昨年4月に来日し、天安門事件20周年の記念集会などに参加。11月まで8回帰国を試みたが、当局が拒否した。11月4日に上海から日本に送り返されて以来、「帰国して社会的弱者のために力を尽くしたい。追放されて日本へ入ることは絶対に拒む」として、3カ月にわたり空港の入国手続き前の制限エリア内にとどまってきた。 ミニブログ「ツイッター」で、空港での生活の様子を毎日報告。欧米や中国、香港などの旅行客から、缶詰やビスケットなどの食料品や寝袋、着替え、電気ポットなどの生活物資が続々と寄せられ
データベースを持ち運ぶ! iPhone用アプリ「Bento for iPhone and iPod touch」を試す 仕事と趣味に共通点があるとすれば、それは「蓄積」だろう。数百件にも達するアドレス帳から都内在住者だけをピックアップする、旅先で撮った写真を地名を頼りに探し出す……といった作業は、非常に手間と時間がかかる。外出先なら、作業は一層困難になる。こうした膨大な量の項目を整理し、必要なものを探し出す場面で活躍するのが、データベースソフトだ。ファイルメーカーのiPhone、iPod touch用アプリケーション「Bento for iPhone and iPod touch」は、Macintosh向けパーソナルデータベースソフト「Bento」のエッセンスを集約したもの。早速、その機能を味わうことにしよう。 ●Mac版Bentoと同期できるiPhone用アプリ 「Bento for
全国市町村最多の生活保護受給者がいる大阪市の平松邦夫市長は25日、「働ける人が大阪市で生活保護を受ける場合は市の仕事をやってもらう」などと述べ、働ける受給者に仕事を提供する一方、一定期間内に市の仕事も就職活動もしない場合は保護を打ち切る「有期保護」の導入を検討していることを報道陣に明らかにした。 一定期間は3〜5年程度を検討しているが、打ち切るには生活保護法の改正が必要なため、専門家と協議して年内に市案を国に提出する。自立を促すための有期保護制度は2006年、全国知事会と全国市長会が提案しているが、生活保護は「最後のセーフティーネット」だけに、今後論議を呼びそうだ。 市によると、働けない事情がなく、仕事が見つからない20〜50代の受給者に放置自転車撤去などの仕事を提供する。現行法では、賃金の額に応じて受給者の保護費が減額されるが、賃金の一部は本人の実収入になる。 また、業者が保護費の
出口が見えない不況、正社員にもなれない時代。そんな中でどうやって自分を守っていけばいいか――。こんな「現実直視」の授業を中学校で展開する教員が出始めた。行く手は厳しいが、教え子たちに何とか身を立ててほしいという思いからだ。実践例は日教組の教研集会で報告される。 「だまされないで生きるため」 宮城県柴田町立槻木中学校の高木克純教諭(53)は、3年生の社会科の授業でこう板書して生徒たちに示す。年間で約30時間かける「したたかに生きぬくための経済学習」の一つだ。 授業では、若者の2人に1人が非正規雇用で働いている現実を伝える。例えば、時給700円だと月収は10万円ちょっと。中学生には大金だが、これで生活のすべてをまかなうとなるとどうか――。高木教諭は、こう順序立てて生徒たちに説く。アパートの家賃、食費、光熱費。一人暮らしの前提で家計簿をワークシート形式で書き込ませると、「毎日ご飯をファスト
ほとんど水からできた新材料=東京大提供 ほぼ水だけを原料としながら、強度があり、切ってバラバラにしてもくっつけるだけで元にもどる新材料を、東京大の相田卓三教授たちのチームが開発した。環境や生体への負荷が少なく、主に手術の材料など医療分野への応用が期待される。21日付の英科学誌ネイチャー(電子版)に掲載された。 全体の重さの95%以上が水分で、他の原料は、化粧品などにも使われる天然由来の粘土(2〜3%)と、新たに開発した有機物(0.2%以下)。室温で数秒間混ぜると、この有機物が水に混ざった粘土のつなぎ目役となり、大量の水を含んだまま固まる。廃棄後には、自然界の酵素によって分解する。 こんにゃくの約500倍の強度があり、切っても、切断面がくっつき合い、数秒で元通りになる。ゴムのような弾性も実現できる。相田教授は「手術中にも簡単につくれ、傷口をふさぐ材料に使ったり、人工関節の成分として使っ
記者会見で携帯端末で自身の報道を見る菅家利和さん(右)=22日午後4時34分、栃木県庁、水野義則撮影再審第5回公判後の記者会見で、硬い表情を見せる菅家利和さん=22日午後5時4分、栃木県庁、水野義則撮影 栃木県足利市で1990年に当時4歳の女児が殺害された「足利事件」の再審第5回公判は22日午後、菅家利和さん(63)が、証人として出廷した森川大司(だいじ)・元検事(62)に厳しい口調で謝罪を求めた。しかし、森川元検事は最後まで謝罪せず、当時の取り調べが適切だったと繰り返した。「どうして犯人にされたのか」。菅家さんの疑問はこの日も解けなかった。 宇都宮地裁(佐藤正信裁判長)で行われた証人尋問では菅家さんと森川元検事が17年ぶりに対面。冒頭、菅家さんが問いかけた。 「17年半もの間、無実の罪で捕まっていました。このことをどう思いますか」 これに対し、森川元検事は「全証拠を検討した結果、
自民党は22日、今夏の参院選で選挙区4人、比例区3人の公認を発表した。千葉(改選数3)の2人目として猪口邦子・元少子化担当相(57)を擁立。県連が公募を実施した宮城(改選数2)では、現職の市川一朗氏(72)らも名乗りを上げたが、県連独自の世論調査で高い支持を集めた新顔の熊谷大(ゆたか)氏(34)に決まった。 公認は選挙区32人、比例19人となった。 22日の発表は次の通り。敬称略。福井を除き、すべて新顔。()内の数字は当選回数。 【選挙区】宮城=熊谷大(松下政経塾生)、千葉=猪口邦子(元衆院議員)、福井=山崎正昭(3)、愛知=藤川政人(県議) 【比例区】赤石清美(日本衛生検査所協会顧問)、柴野多伊三(国際問題アナリスト)、三橋貴明(経済評論家)
東京都渋谷区は19日、年収400万円以下の世帯の保育料を無料化する条例改正案をまとめたと発表した。国の基準を満たした認可保育所だけでなく、都が認証する保育所などに通わせる世帯も対象で、子育て世代の負担軽減が狙い。21日に始まる臨時議会に提案し、今春からの施行をめざす。区によれば、こうした無料化の動きは都内初。厚生労働省保育課も「珍しいのではないか」と話している。 無料化の対象は約300世帯。年収400万円以下で一部非課税の世帯が1歳児を1人預けた場合、認可保育所なら現行の月額1900円が、認証保育所なら月額4万5千円が、それぞれ無料になる。また、年収1千万円以下の世帯でも、収入に応じ、それぞれ20〜30%を減額する。各世帯に前年分の税務資料を提出してもらい、還付する。無料化と減額分をあわせた予算規模は約1億4千万円。 区は認可保育所に入れない待機児がいる世帯への昨春のアンケートから、高
昨春の新入社員のうち、「食べていけるだけの収入があれば十分だ」と考える割合が半数近くに上り、過去最高となったことが、日本生産性本部の調査で分かった。年功序列的な賃金体系を望む割合も最高を記録。景気回復に力強さがない中で、生活の安定を望む姿が浮かび上がった。 生産性本部は1991年から、新卒で4月に入社した新人に対し春と秋に調査をして意識変化を調べている。今回は昨年10〜11月、全国で376人から回答を得た。 「人より多くの賃金を得なくても食べていけるだけの収入があれば十分だ」との問いに「そう思う」と答えたのは47.1%。「そう思わない」と答えた割合(52.9%)よりは低いものの、2006年にこの問いを始めて以来、春秋を通じて最高となった。春の調査(36.2%)との差が10ポイント以上開き、上昇幅も最大だった。 また、「年齢・経験を重視して給与が上がるシステム」を希望するとの回答が48
元外務省主任分析官の佐藤優氏は16日、朝日新聞の取材に対し、逮捕直前の衆院議員、石川知裕(ともひろ)容疑者の様子を明らかにした。西松建設の違法献金事件で小沢一郎・民主党幹事長の公設第1秘書、大久保隆規(たかのり)容疑者が逮捕された昨年3月以降、小沢氏側の相談を受ける形で石川議員とも知り合ったという。 東京地検特捜部の聴取が本格化した先週から、佐藤氏は石川議員と携帯電話で連絡を取り合ってきた。14日は3回。石川議員は「特捜部の検事は自分の話を少しも聞いてくれない」と嘆き、「両親が心配しているので毎日電話している」「こんな理不尽な世界で政治家をやっていくのはつらい」と話したという。 15日の聴取はなく、石川議員に緊張した様子はうかがえなかった。だが、夜になって地検から出頭要請があった。最後の電話で、石川議員は佐藤氏に「調べに応じているのに逮捕されるなんてことがあるんですか」と不安げに尋ねた
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く