国土交通省は12日、東京外郭環状道路(外環道)のうち、未着工区間の練馬―世田谷間(約16キロ・メートル)について、2012年度に着工して、東京都が招致を目指している20年夏季五輪までに完成させる方針を明らかにした。 関越道と中央道、東名高速を結ぶ同区間について、同省が着工時期や工事期間の見通しを示すのは初めて。同区間の計画決定は1966年で、45年を経てようやく着工されることになった。 同省によると、総事業費は約1兆2800億円。同区間の地下40メートルより深い場所にトンネルを通し、ジャンクションとインターチェンジを3か所ずつ建設する。約41万平方メートルの土地を買収する必要があるが、11月末時点で買収済みの用地は5・5%にとどまっているため、同省は今後、工事と並行して買収を急ぐ方針。