安倍晋三首相は7日の参院予算委員会で、仮想通貨を「暗号資産」と呼んでいく方針を示した。昨年12月に公表された金融庁の仮想通貨研究会の報告書の中では、仮想通貨の呼称を暗号資産に変更することが提案されていたが、今回安倍首相が暗号資産への呼称変更を明確に示した形だ。 7日に行われた参議院予算委員会での藤巻健史議員への答弁の中で、安倍首相は「仮想通貨については国際的な動向を踏まえ、今後は暗号資産と呼びたいと思う」と語った。 G20などの国際会議で「暗号資産」との呼称が使われるようになっている。昨年11月の金融庁の「仮想通貨交換業等に関する研究会」の場で仮想通貨の呼称を暗号資産に変更することが議論され、12月公表した報告書でも呼称変更する考えが示された。 その後、菅義偉官房長官が記者会見の中で、呼称変更について「研究会の議論を踏まえ、適切に対応する」と発言。「『通貨』という呼び方が誤解を生みやすいと