前回までは、WebSocket を使ってクライアントからのリクエストに対して応答を返す方法を中心に解説してきた。 WebSocket ではクライアントとサーバーで相互通信を行えるため、クライアントからのリクエストを契機にするだけでなく、サーバー側から任意のタイミングで、クライアントにプッシュ通信することも可能である。この仕組みは、時報のように定期的なタイミングで処理を行ったり、株価の更新のように何らかのイベント発生を契機として通知を行う処理に適用できる。 時刻通知アプリケーション 今回のサンプルは、前回の記事で紹介した WebSocket の チャットアプリケーション に含まれている。 内容としては、チャットアプリケーションを使用している全てのクライアントへ1分間隔で現在時刻を通知するというものだ。 上記アプリケーションのページを開いて放置しておくと、1分おきに現在時刻が通知される。(アプ