全国の大学文芸サークルが学生に最も読んでほしい本を選ぶ「2013 大学読書人大賞」が21日発表され、人気SF作家・野尻抱介さんの「南極点のピアピア動画」(ハヤカワ文庫)が大賞に選ばれた。ネットと宇宙開発の未来を描く連作短編集で、ボーカロイドや動画サイトなども登場する。 「大学読書人大賞」は、全国の大学の文芸サークルに所属する学生が参加し、投票と評論、議論によって、大学生に最も読んでほしい本を選ぶ。08年から年1回開催され、舞城王太郎さんの「好き好き大好き超愛してる。」(講談社)や森見登美彦さんの「夜は短し歩けよ乙女」(角川書店)などが大賞を受賞している。 今回は、全国から42の大学文芸サークルが参加し、投票があった125作品から、推薦文の投稿、投票などにより最終候補6作品を決定。21日の公開討論会で大賞と最終順位を決めた。(毎日新聞デジタル)◇最終順位(敬称略) 大賞 「南極点のピアピア動