テレビ離れが進むなか、いま最も視聴者から「愛されている」テレビ局、テレ東。そこに至るまでは後発局ゆえの挫折と苦闘の歴史があった。テレ東設立の歴史的経緯を辿り、テレ東が支持される理由(たのしさ)を存分に分析する。現在のメディア状況、ひいては日本社会のテレビの将来的可能性についての探求の書。「一番テレビを見ている社会学者」渾身の書下ろし!! はじめに 攻めてるテレ東,愛されるテレ東 〝愛されるテレ東〞──「テレ東だけアニメ」の安心感 テレビ東京は攻める──「テレ東だけサッカー」になった日 平成とともに脚光を浴びた「テレ東らしさ」 〝主人公〞になったテレビ東京──本書の目的と構成 歴史編 テレ東と戦後 1 科学教育専門局・東京12チャンネルの誕生──もうひとつの「1964」 財団が作ったテレビ局 なぜ科学教育専門局だったのか? 東京オリンピックと東京タワー 開局初日のSFドラマ 三すくみの構造