再建資金確保へ善意の古本求む 全壊の陸前高田市立図書館 津波で被災した陸前高田市立図書館 岩手県陸前高田市は、東日本大震災で被災した市立図書館の再建に向け、古本業者の協力で新たなプロジェクトに乗り出した。業者による古本の買い取り代金が全額、再建資金に充てられる仕組み。市と業者は、不要になった本の提供を全国に呼び掛けている。 市とタイアップするのは、古本買い取り・販売業のバリューブックス(東京)。 「陸前高田市図書館ゆめプロジェクト」として展開し、個人や企業から同社に送られた本について、同社担当者が買い取り価格を査定。その全額を図書館の再建資金として、同社が陸前高田市に寄付する。実物の本は古本として販売する。 陸前高田市には震災後、書籍寄贈の申し出が相次いでいる。しかし壊滅状態となった同市には保管場所がないため断っていた。全国からの厚意を無駄にしないようにと、市と同社が協力し、プロジェ