試合終了のホイッスルが鳴っても、新潟イレブンに笑顔はなかった。主将の本間をはじめ、イレブン全員がベンチを見つめた。他会場の結果は――。試合後の整列を終え、ピッチから引き揚げようとしたその時だった。スタジアムに響く大歓声。“奇跡”が起きた。全員が歓喜の輪をつくった。この日、先制弾を決めた坪内は顔を両手で覆い号泣した。 「苦しい1年だったが、残留できたことをうれしく思う。決まった瞬間?どう喜んでいいのか…とりあえず飛び跳ねてました」。新潟一筋にプレーする本間は、目をうるませながら。喜びをかみしめた。 執念が実った。17位で迎えた最終節。勝利がJ1残留の絶対条件の中で、イレブンは重圧をはね返した。まずは前半8分、左サイドからアラン・ミネイロがゴール前に放り込むと、このこぼれ球を拾った坪内が右足で蹴りこみ先制。さらに同43分。アラン・ミネイロの右CKを石川が頭で左に流し、ブルーノ・ロペスが頭でゴー
![【J1第34節】新潟がブルーノ・ロペス2発など4得点で札幌に大勝!大逆転で奇跡のJ1残留決定 :](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/738872e1a014da68012b4f9cc4b29c9c59e75b7a/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fblog.domesoccer.jp%2Fapp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2015%2F08%2F30301761-s.jpg)