日本は右傾化しているとか保守化しているとか、あるいはしていないとか、色々と言われているが、民族主義的で歴史修正主義に基づく「運動」が、草の根というにはあまりにも強力に、そして自民党の地方議員や国会議員も巻き込んで、活動していることが、あの有名な灘校の校長先生の文章からひしひしと伝わってくる。 「謂れのない圧力の中で」 歴史教科書の採択をめぐり、学び舎による『ともに学ぶ人間の歴史』を採択したところ、以下のような圧力があったという。 まずは自民党の一県会議員から「なぜあの教科書を採用したのか」と詰問 ついで自民党のOB衆議院議員から「政府筋からの問い合わせなのだが」と断った上で同様の質問 その後、今年になって、水間政憲という人のブログに扇動された多数の匿名人から、ハガキで「何処の 国の教科書か」とか「共産党の宣伝か」とか、ひどいのはOBを名乗って「こんな母校には一切寄付しない」などの添え書きが