日本に就航を目指すエアアジアXの機体=同社提供日本就航を目指すエアアジアXのセンティル・バラン氏=東京都内で 世界で最も安い運賃で知られる東南アジア最大の格安航空会社エアアジア・グループ(本社・マレーシア)は、早ければ09年3月にも日本便を就航させる方針を固めた。静岡、中部、福岡、新千歳空港などを候補に、就航先の選定に入っている。実現すれば、海外の旅客を運ぶ本格的な格安航空の初就航になる。 グループ会社で長距離国際線を担う「エアアジアX」の路線担当者、センティル・バラン氏(32)が静岡空港の視察に訪れ、取材に応じた。バラン氏は「来年2月に購入するエアバス社のA330型機で日本に乗り入れたい」と話し、国内各空港の担当者を8月までにクアラルンプールに招いて条件を聞き、最終決断する考えを示した。運賃は着陸料などの条件次第だが、「平均して大手の半額程度」という。就航先候補には2010年に開港す