杉田水脈衆議院議員が月刊誌に寄稿した記事に対し、7月27日には自民党本部前で大規模な抗議活動も行われた。ゲイであることを公表している歌人で、台湾在住の小佐野彈さんが、自らの体験と今回の抗議活動を踏まえて率直に、冷静に語る。 在外邦人として恥ずかしい 『新潮45』2018年8月号に掲載された自民党の杉田水脈衆院議員の論説(と呼べるかどうか怪しいが)『「LGBT」支援の度が過ぎる』に関して、まだ盛んに議論が交わされている。 とりわけ、「LGBTは子どもを成さないから生産性がない」と断じた箇所に関しては、LGBTに対して「生産性」という言葉を用いた衝撃もあって、喧しい議論はしばらく止みそうもない。 僕自身、LGBTを含む性的少数者の当事者のひとりとして、杉田議員の「論説」を決して受け容れることはできない。そもそも、人口や出生率に関する議論において、「生産性」という用語は使われないし、使うべきでは