第一章 大阪の食い倒れについての検証第一章 大阪の食い倒れについての検証 一般に ｢大阪の食い倒れ 京の着倒れ 江戸の履（は）き倒れ｣と言われているが 一体江戸と大阪と どちらが食い倒れなのか 食道楽なのか？。いろんな文献に それぞれの時代を切って記述されているが この判定は難しい。 江戸幕府の開設時（1603年〜 ）江戸には 坂東武者が集まり 幕府が確立されていくにつれて 政治が安定し 政治の中枢が集まってくると 自然と多くの人々が集まってくる。 庶民の暮らしも次第に安定期へと入り やがて食事所や飲み所がうまれてくる。 従って 江戸の初期の時代迄は （1700年代初め） 京都を中心とした公家の料理がリードしていた。 一方 太閤秀吉が造った大坂では 茶道の中の もてなし料理が その時代をリードしていく。 庶民の間では 町民文化が花を咲かせ 豪商と呼ばれる人々を中心に 廓（くるわ）での遊びを彩る料理が発展ていく。廓の内では豪
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