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  • 無様にやるのは難しい - レジデント初期研修用資料

    「戦力の逐次投入」という代表的な失敗パターン、問題を解決するための資源を過小に割り当てて、それでは足りない、という反応が返ってきても、なおも「足りない」資源だけを現場に送って、結果として貴重な時間を浪費してしまうあの状況というものは、作戦を指揮した将軍が戦力を「節約」しようとしただとか、相手を見くびっていただとか、そんな理由からは生まれない。 不足は見えない 診療をしていると、たまに「このままでは病気に追いつけない」という、いやな予感に襲われることがある。患者さんの治療はそこそこにうまくいっているけれど、ベストと言えるほどの反応は得られなくて、やることはやっているはずなのに、何か足りない。 このまま状況を放置すると、「ちょっと反応が少ない」ままに状況が進んで、気がつくとその「ちょっと」はさらに少なくなって、事態はむしろ悪化していく。気がつくと数日間という期間が、根への対処を怠ったままに消

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    kkbt2 2013/05/21
    「外科が3人集まって、一人が手術を決断したら、手術することが正しい」
  • 人事の説得技術 - レジデント初期研修用資料

    最近話題になった、私はこうして退職を強要された/NECリストラ 面談一問一答メモ という記事を読んで、ネットでいろいろ教えていただいたことのまとめ。 独特の言葉遣いについて 記事中では、NECからの退職を拒否した「男性」が、11回も繰り返される面談を通じて、「上司」から退職を要請される。 上司が執拗に繰り返す「今の職場で今のまま業務を続けてもらうのは難しい」という文言は、読んでいて息が詰まりそうになる。 男性が何を問うても、上司は同じ言葉を繰り返す。記事の後半、激昂した上司が一瞬、普通の言葉で「男性」を叱ってみせるけれど、すぐにまた「今の職場で今のまま業務を続けてもらうのは難しい」という文言に戻る。上司はたぶん、何かの意図があって同じ言葉を繰り返しているのだけれど、自分には当初、その理由がよく分からなかった。 ある意図を達成するために作られた特別な言葉というものがある。有名なのが「記憶にご

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    kkbt2 2012/10/10
    「罪悪感を引き受ける存在が別に用意されると、決断に要するエネルギーは少なくて済む」ひょっとすると、ここでいう存在は実在していなくてもいいのかもしれないな。
  • 人は禁じられた方向に努力する - レジデント初期研修用資料

    組織やチームの文化というものは、スローガンや目標ではなく、日常の動作やおしゃべりにおけるちょっとした制約が作り出す。 「全部英語」は極端であるにせよ、その会社、その組織、その業界独自の言葉や言い回しを作ったり、あるいは「その場で発してはいけない言葉」を作って共有すると、その場には独自の空気が生まれる。外から入ってきた人が「その組織の人」になるまでの時間は、そうした空気がある場所では大幅に短くなっていく。 制約が空気を作る 「ノー」を禁じた組織には、「ノー」を表現するための語彙が増えていく。「現実的に」を禁じた会議室からは、実際に実現できるアイデアが増えていく。 何か到達したい状態があるのなら、それを目標として声高に叫んでみせるよりも、目標と反対側の単語を禁じてやると、人間は案外、その方向に能力を発揮する。 内科医の会話から「外科」という言葉を禁じると、「外科に相談」みたいに便利な言葉が一切

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    kkbt2 2012/09/23
    村上龍がNHKのアナに「まとめちゃダメ」と言っていたことを思い出す。まとまったワードは思考停止を促す。
  • 不自由さには意味がある - レジデント初期研修用資料

    ネット世界の自由度は増していく一方で、テキストを書いたり検索したり、今はもうほとんどリアルタイムで行うことが出来るようになったけれど、ユーザーの自由度が増すことで、失われるものはけっこう多い。 ユーザーにある種の不自由を押し付けることで得られる効果というものがいくつかあって、そうした不自由を提案するサービスが見てみたいなと思う。 Twitter では隣が見えない Twitter みたいなテキストメディアに全文検索を行うと、目当ての話題に一瞬で到達できる。これは便利である代わり、精度が細かすぎるきらいがある。目当ての単語が定まっているのなら検索は容易だけれど、「だいたいこのあたりの話題」とか、「検索ワードの周辺の会話を探したい」とか、あるいは「今盛り上がっている何か」を探すことが難しい。 テキストメディアに比べると、セカンドライフみたいなアバターを用いたコミュニティはとても不自由に見える。バ

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    kkbt2 2012/08/30
    「粒度を変えずに大量の情報を処理するのはPCの仕事、粒度の変換は人間の仕事」
  • 「なぜ?」 の効用 - レジデント初期研修用資料

    従順な現場に支えられた組織は効率がいい。利益に向かって、現場が自発的に「暴走」して、あまつさえ自己責任で法を破ることも厭わないのなら、利益は勝手に増えていく。リーダーはメディアに向かって、きれいな理念を賢しげに語ってみせるだけでいい。 暴言の効果は少ない 暴言で部下を従わせるやりかたや、あるいはみんなを集めてスローガンを叫ばせるようなやりかたは、暴力的な見た目の割りに、実際の効果は少ない。 「絶対にやれ! 」 なんて暴言を行使する上司は、現場の側からは「嫌な奴」に見える。「嫌な奴」の命令に心から従う人は少なくて、明示的な悪役として振る舞う誰かの存在は、現場の空気に対して、一種の安全弁として機能する。 人間をとことん追い詰める、無理の限界をはるかに過ぎて、それでも働くことをやめられない、体を壊したり、亡くなってしまったりする領域に誰かを到達させるためには、暴言だけでは威力が足りない。そうし

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    kkbt2 2012/04/05
    糸井重里が、「理由がわからなくても断っていいんです」と言っていた。嫌だから嫌だ、みたいなものを自分に持っていないと厳しいだろう。
  • 書き出しは難しい - レジデント初期研修用資料

    Twitter だと気軽に書ける何かをどれだけ積むことができても、ひとかたまりの「論」として、それをまとめるのが時々難しい。難しさの根っこにあるのは「書き出し」であって、アイデアの品質それ自体は、「論」の誕生確率それ自体には、たぶんあんまり関係ない。 規制の話が書きたかった 最近何かで「コンテナハウス」が成功している記事を見た。コンテナハウスは、自分にとっては「成功している規制」に思えた。 あれをたとえば、「建物の形はコンテナ限定、その代わりコンテナを用いた住宅を作った場合には固定資産税を免除」みたいなルールを作って運用すれば、住宅業界や、あるいは家具や生活雑貨を作る業界に、業界の壁を越えたたくさんのアイデアが流入して、新しい市場が生まれるのではないかと考えた。 日常生活の中で「こうすればいいのに」と思うことは珍しくない。ニュースを見てそう思うこともあるし、どこかに出かけたり、何かを買った

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    kkbt2 2012/03/02
    「アイデアはたくさんあるのに、枕になる事例が手元にないからまとめられない、という事態が生じる」あるある。自分の場合は、これが説得力と話の流れをつなげる「糊」の役割をする。
  • 手の汚しかたを考える - レジデント初期研修用資料

    何らかの望ましい習慣に、確実な履行を期待しようと思ったならば、それを行ったことによる報酬よりも、それを行わなかったことによる不利益が明らかになる仕組みを作るとうまくいく。 手洗いは大事 病院において、手を洗う習慣は、とても大切なものであるとされる。手洗いは来、当然のように「必ず行われるべき」習慣なのだけれど、当然なされるべき何かが、「面倒くさいから」なされないことはよくある。 以前に読んだ、チェックリストの効用を説くにおいても、手洗いを病院スタッフに励行してもらうためにチェックリストを活用する事例が取り上げられていた。感染症に対する考えかたの進んだ米国においても、手洗いを徹底させるためにそうした工夫が必要だったということは、逆に言えばたぶん、手を洗わないといけない状況で、つい手を洗わずに次のステップに進んでしまう人が、やはりそれだけ多かったということなのだと思う。 手を洗うことによる効

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    kkbt2 2012/02/09
    感染多発→医師に手を洗わせよう→「手を洗え」→洗わない→手が汚れる手袋を導入→手を洗う→(50年後)→「汚れない便利な手袋導入!」→振り出しへ。狙いが埋め込まれていると、無粋な人に除去されることが。
  • チェックリストについて - レジデント初期研修用資料

    Recent Entries チェックリストについて Amazonのレビューについて 賞賛の採算性 ロバストネスとゲーム性 砂場としての2ちゃんねる 少しだけいいものが選べない 不思議なものとのつきあいかた 説得の技術について 悪い知識は大切 コンテストのドレスコード Recent Comments 賞賛の採算性 08/02 medtoolz 08/02 エリヤフ先生 ロバストネスとゲーム性 07/28 medtoolz 07/28 エリヤフ先生 07/28 itohkun55 砂場としての2ちゃんねる 07/25 市民 07/24 hiro 07/24 まるむし 07/24 Anonymous 07/24 長万部 Recent Trackbacks Amazonのレビューについて 08/07 いつか世界に仇なす 少しだけいいものが選べない 07/28 ず's » 機械翻訳... 砂場とし

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    kkbt2 2011/08/09
    チェックリストには、はじめ(入り口)のチェックリストと、終わり(最後)のチェックリストがあるように思っているんだけど、実際どうなんだろう。
  • 少しだけいいものが選べない - レジデント初期研修用資料

    豊かになると、いろんなものが相対的に安価になっていく。ところがある業界が細っていく過程のどこかに、「少しだけいい製品が選べなくなる」という状態がたいていあって、ものが安くなることと、選択肢が減っていくこととはわけて考えないといけないのだろうと思う。 薄い財布と便利な鞄 abrAsus という国内の皮革メーカーがいろいろと面白い製品を出している。すごく薄い財布だとか、小さく折りたためる財布だとか、特定の目標を達成するために、伝統的なデザインにギミックが工夫されている。 「ちょっとした工夫」には購買欲がかき立てられるのだけれど、お財布は買うと15000円ぐらいする。今ならば、このぐらいの金額は支払えるし、紳士ブランドものの何かを買おうと思ったら、この価格は決して飛び抜けて高価であるとも言えないのだけれど、ホームセンターで1000円しない「普通のお財布」が売られている横で、じゃあ「ちょっとした工

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    kkbt2 2011/07/22
    ちょっとだけいいものに高いお金を支払うときに、内なる他者の目線が気になるということはありそう。周りにそれだけの値段の差を説明できないという。
  • 「もしも」の運用 - レジデント初期研修用資料

    あえて遠回りな問いを立てることで、より近い回答を得るやりかたについて。 たとえば「素人が3分間で朝青龍に勝てるやりかたを教えてください」なんて、格闘家の人にインタビューを行ったところで、たぶんたいした返事はもらえない。 それはそもそもが無理な問いだから、「無理」だとか「逃げろ」なんて返事ならまだいいほうで、「死んだ気で戦え」だとか、「素人でも余裕です」だとか、どうせ冗談にしか聞こえない、こんな問いには、いいかげんな答えしか返ってこない。 ところが「もしもあなたの息子さんが、今から3分後に朝青龍と戦わなくてはならなくなったら、あなたは3分間で何を伝えますか?」という質問を、いろんな格闘家に答えてもらったら、もう少し面白い返事がもらえるのだと思う。 「もしも」の状況に陥った息子さんに対して、たとえば格闘家としての自分のありかたを説く人もいるだろうし、とことん逃げるやりかた、「勝ち」というものの

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    kkbt2 2011/06/28
    「もしもあなたの息子さんが、今から3分後に朝青龍と戦わなくてはならなくなったら、あなたは3分間で何を伝えますか?」
  • 三輪車の達人 - レジデント初期研修用資料

    物事には暫定的な解決方法と、根的な解決方法とがあって、暫定的なやりかたは、すぐに結果が出るけれど、それに熟達することが、ならば根的な解決に熟達することにつながるのかどうか、暫定的なやりかたを学ぶ差異には、それをよく考えないといけない。 自転車に比べれば、三輪車に熟達することは簡単かもしれないけれど、三輪車の達人になったところで自転車に乗れるようにならないし、どこか遠くに出かけようと思ったならば、やはり自転車が使えるようにならないと意味がない。 点線書きの昔 大昔、解剖実習の骨スケッチが壊滅的に下手だった。鉛筆で線書きを試みて、どうしても線がまっすぐ引けなくて、手が震えて、なんだかおかしな形になってしまった。 上手に描けなかったとき、「望む線がうまく引けないのなら、まずは点線で線を引いて、あとからそれをなぞるようにしてみなさい」と習った。スケッチブックは大きくて、素人が一気に線を引こうと

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    kkbt2 2011/06/15
    昔「ぷよぷよ」で即効性があるが、本当には上達できない方法を使っていたことを思い出した。安直に勝とう、カッコ悪い時期を通過したくないという気持ちがそうさせたのかも。
  • 炊事のロジスティクス - レジデント初期研修用資料

    大学時代の6年間、そもそも外できるところがない田舎だったから、ずっと自炊をしていたけれど、今から思うと、あれは自炊ができていたとは言えなかった。 冷蔵庫にあるものを眺めて、とりあえずべられる何かを作る、あるいは料理を眺めて、材料を揃えて何かを作ることならば、当時の自分にだってできていた。ところが気がついたら冷蔵庫は空っぽだったり、料理を眺めて、材料をそれから買い出しに行く必要があったり、そうした遠回りは、6年間変えられなかった。 「できる」の深度 そこにある材料で、一人分のご飯を作れる人は珍しくない。1年間を通じて、そこそこバランスのとれた事を作れるだけの材料を、常に「そこ」に準備しておける人はほとんどいない。 手段が容易であることは、運用が容易であることを意味しない。手段にどれだけ通じたところで、運用の考えかたは、もしかしたら出てこない。 映画では、スタローンやシュワルツェ

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    kkbt2 2011/03/02
    「食べ物屋さんは、料理を販売しているようでいて、実際には運用を販売している。冷蔵庫が空になった日であったり、あるいは自炊に疲れた日であったり、一定のタイミングで外食を導入すると、運用の破綻が回避できる
  • 理不尽にやると上手くいく - レジデント初期研修用資料

    ちょっと前、「ジューサーの中に金魚を入れる」という現代美術の展示があった。 ジューサーの中に金魚と水が入っていて、スイッチだけリモコンで、観客の側に置かれる。観客は誰もがそのスイッチを押すことができるようになっていて、「いつでも金魚を殺せる」という、その感覚が展示になっていた。 金魚の寿命を延ばすもの この展示で、実際にボタンを押せた人はたぶんいないのだろうけれど、これをたとえば、ジューサーに入れた金魚をインターネットで公開して、ネットの向こう側にいる誰もが、匿名のままそのボタンをクリックできるようにしておくと、誰かがボタンを押してしまう。多数決ルールを導入して、「ボタンを押した人が累計で10人を超えたら、ジューサーの電源が入ります」という看板を出しておくと、ボタンが押される閾値はますます下がる。 匿名ルールを廃して、たとえばTwitter のような、押した人をある程度トレースできるメディ

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    kkbt2 2011/02/27
    大変おもしろい。日本の警察における「国民全員がなんとなくルール違反、逮捕などは運用でどうにでもなる」は効果的なのかもしれない??
  • ジェットコースターのパラドックス - レジデント初期研修用資料

    もしかしたらパラドックスでも何でもなくて、「こうだよ」という、当然の説明があるのかもしれないのだけれど。 恐怖の使いかたについて。 ジェットコースターの怖さ ジェットコースターのコースは怖いから、あえて恐怖を楽しみたい人たちがあれに乗る。 ジェットコースターのレールは、それでも上手く作られていて、乗客に恐怖を提供しつつ、理屈の上では絶対に脱線しないような構造になっている。 「脱線しない」という前提があったときに、恐怖が増すと、あの乗り物の楽しみかたが、より多彩になる。 ジェットコースターがより「怖く」なるほどに、叫ぶ人、あえて手を離してみせる人、しがみつく人、ジェットコースターの上であえて暴れてみせる人、 恐怖の表現だとか、楽しみかたに様々な個性が生まれて、状況は多彩へと発散していく。 一方で、たとえばジェットコースターの一番高い場所に、あえて平坦な、水平な一道を用意して、そこだけ「安全

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    kkbt2 2010/10/21
    この場合、恐怖ではなく安全度に注目すべきなのだろうか?
  • ロボットの神様 - レジデント初期研修用資料

    医療従事者が人であるかぎり、理不尽な思いを受け止めるのは人の役割で、現場からはトラブルがなくならない。 人しかいないその場所に、人が行っていた仕事だとか、判断を、肩代わりしてくれる機械が置かれると、理不尽な状況に居合わせた人の感覚が、怒り以外の何かへと変化することがある。 心臓マッサージを行う機械 心臓マッサージを行うと、医療従事者は汗まみれになる。あれはけっこうな重労働で、30も過ぎた人間が15分もマッサージを続けると、息が上がる。 「汗」というのは目で見て観測できる。患者さんのご家族はときどき、汗の量から主治医の熱意を測定する。ご家族が測定した医師の熱意が、期待された量を下回っていたら、そのことがきっかけになって、怒りの対象が医師に向かうことがあるのだと思う。あの動作を、人間が汗まみれになるような、心臓マッサージの動作を機械にやらせると、たぶん感覚がずいぶん変わる。 心臓マッサージを自

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    kkbt2 2010/03/19
    いままでロボットというのはできることとか可能性の象徴だったけど、これからはできないこと・あきらめ・不可能性の象徴になるだろうな。
  • 何か新しいもの - レジデント初期研修用資料

    上司に当たる人から、「何か新しいものを作れ」と命じられた。夢の中で。 こんな夢を見た 夢の中で、自分たちのチームは、上司から「何か新しいものを作れ」と命じられていて、途方に暮れていた。会議で何かを決めようにも、そもそも「新しいもの」とは何なのか、あまりにも漠然とした課題に、みんな愚痴しかでなかった。 しばらくして、リーダーの人が、黒板みたいな場所に模造紙を貼って、やおら円グラフを書き出した。黒板に書けばいいと思うんだけれど、なぜだか紙を貼っていた。グラフにはゼロから24までの数字が並べられていた。それは要するに時計であって、リーダーは、24時間の自分の生活スケジュールを、そこに書き込んでいった。 0時から7時までは睡眠、8時までご飯、9時まで通勤、それから11時まで仕事、11時15分から12時半まで仕事、2時から5時まで仕事、家に帰って、ご飯があって、お風呂に入って、遊び時間があって、24

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    kkbt2 2010/01/30
    「時間という軸で「何か」に制約をかけて、さらに「トイレ」だとか「お風呂」という制約をそこに重ねて、その中で使える何かを探すというやりかた」広くても狭くても微妙な、人間サイズの制約、か。
  • 伽藍の誤謬と戦局眼 - レジデント初期研修用資料

    2002年、ペンタゴンは、冷戦終結以降、最大規模の軍事作戦演習を行った。イランへの攻撃を想定した、「ミレニアムチャレンジ」と名付けられたこの演習は、情報化、ネットワーク化の行き届いた、最新装備の米軍が無敵であることを証明するための演習だったはずなのに、時代おくれの装備を与えられた「仮想イラン」軍に、「仮想米軍」は歯がたたなかった。 ポール・バン・ライパー退役中将が率いた「仮想イラン」軍は、ことごとく米軍の行く手を遮ることに成功した。 ペルシャ湾岸に入った米艦隊は、イラン軍の自爆船、対艦巡航ミサイルによる攻撃を受け、米戦艦のほぼ半数が沈められるか、作戦遂行ができない状態に追い込まれた。これはパール・ハーバー以来の大失態だった。 情報の伽藍に圧倒される 「第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい」というに登場するこのエピソードの主役、ポール・ヴァン・ライパー退役海兵隊中将がどうして強か

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    kkbt2 2009/11/17
    「「分からない」を「分かる」ためには、自分にできることと、それを判断するために必要な情報とを把握していないといけない。」何を考えるべきかをまず考える、的な
  • ガタがあるからうまくいく - レジデント初期研修用資料

    先週の日曜日には、熱を出した子供さんが100人近く来た。休みが明けて、外来が始まって、 もちろん「それ以上」を覚悟していたのだけれど、外来は、平和なままだった。 インフルエンザはたしかに流行しているんだけれど、パンク寸前の休日外来は、 みんな「休みだから」病院に来てたわけで、「熱が出たから」病院に来た人は、実は案外少なかった印象。 遊びが減ってこうなった 社会から「遊び」要素が減って、平日にみんな、休めなくなった。 土日をずらして営業していた病院というのもあって、一時期はうまく機能していたんだけれど、結局みんな止めてしまった。土日外来の収益自体はよかったのだけれど、世の中が土日休みで回ってるから、役所とか学校とか、「平日」を要求する場所がシビアになって、スタッフに子供ができると、組織が瓦解しちゃうんだという。 世の中の遊びが減って、しわ寄せが、緊急避難装置的な場所に集まって、結果として、救

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    kkbt2 2009/11/06
    「個々の部品に最大の自由度を与えつつ、系としての動作を一定に保つような制約」
  • 「これはこういうものなんだ」体験のこと - レジデント初期研修用資料

    まだ運転免許証も持ってなかった学生の頃、夕方遅く、すでに乗用車を乗り回していた同級生の 「トヨタカローラ」に乗っけてもらった。 昔も今も、カローラは「あって当たり前」を目指してる車であったはずなのに、 ダッシュボードに光るメーターと、田舎の夜景とが重なって、なんだか一瞬、 その光景がSF映画にダブった。 「要するに、乗用車を持つということは、どこにでも行ける自分だけの空間を持つということなんだ」なんて、 一人勝手に納得がいって、その時初めて、車というものが心からほしくなった。 ゲーム機のこと 「快適さ」というパラメーターにも、住宅みたいな階層構造があって、 「地盤の脆弱性」みたいな下位レベルの問題を、たとえば「家具の配置」みたいな上位レベルでの努力では 取り返せない。 据え置き型のゲーム機は、やっぱり昔ほどには売れていないらしい。ファミリーコンピューターの時代から見れば、 今のプレイステー

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    kkbt2 2009/10/05
    「たぶん「○○は、要するに○○なんだよ」という原体験が、自動車でも、据え置きゲームでも、携帯ゲームでも、あるいはインターネットでも、あらゆる「メディア」に存在する」
  • ゲームとジレンマ - レジデント初期研修用資料

    ゲームとは 問題の中心にジレンマがあって、参加者が、自らの選択を通じてジレンマの解消を試みるとき、その状況は「ゲーム」であると言える。 ゲームにはルールがある。ルールとはジレンマの設計であって、よくできたルールは、 ジレンマの観察が容易で、「誰にでもできる簡単なことをふたつ同時に行おうとすると難しくなる」状況を内包している。 ジレンマ解消の先にあるもの ゲームのルールがルールとして機能している時期、ジレンマに対する最適解がまだ見つかっていない時期のゲームは楽しい。 多様な戦略が提案されて、その多くは失敗するけれど、全ての失敗もまた、経験として参加者に蓄積される。試行のコストは低く、 失敗しても、失うものは少ない ルールの中心に見えていたジレンマが解消されたそのとたん、ゲームはいきなり地獄になる。多様性を競った時代は終わり、 定番となったある戦略に、全ての参加者が収斂していく。アイデアの価値

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    kkbt2 2009/08/23
    フロー理論みたいなことを考えるに、当事者にとって見渡せる範囲の、楽しいと感じられるジレンマのサイズというのがあるように思う。そう考えると、コミュニケーションというのはサイズ可塑性があるよいジレンマ?