バスケット・メーカー文化III期のプエブロ人がつくったバスケット(A.D.450-750)。 バスケット・メーカー文化(Basket Maker)とは、5500B.C.頃からA.D.700頃まで続いた北アメリカ大陸南西部(ユタ州南部、コロラド州南部、アリゾナ州、ニューメキシコ州、ネバダ州南西端、メキシコのチワワ州、同ソノラ州)の先住民文化をきずいたアナサジ族による独特なかご作りで知られる文化である。1927年に、ニューメキシコ州のサンタフェ付近にあるペコス(Pecos)遺跡に関するアメリカ南西部の考古学に関する研究大会で、アメリカでもっとも偉大な考古学者の一人アルフレッド・ヴィンセント・キダーが、バスケット・メーカー文化をⅠ期からⅢ期、プエブロ文化をⅠ期からⅣ期に区分する編年の枠組みを提唱し(ペーコス分類)、現在も使われている。Ⅰ期をアナサジ文化の性格がはっきりしない古期砂漠文化段階とし、