このブログの主目的は、(1)英語教育について根本的に考え直すこと、(2)英語教育現場の豊かな知恵をできるだけ言語化すること、(3)英語教育に関する良質のコミュニケーションを促進すること、です。このブログでの見解などは柳瀬個人のものであり、柳瀬が所属する組織や団体などのものではありません。 [この記事は8/10の全国英語教育学会シンポでの発表のための基礎資料です] ■ 概要 現在主流の英語教育研究は「工学的アプローチ」でもって英語教育実践を支援しようとしていると考えられる。しかし、教師・生徒・学級・学校のあり方をよく観察し、教師などの当事者の話をよく聞くならば、工学的アプローチで得られた知見から期待できる実践の改善は極めて表面的なものであり、むしろ教育研究は工学的アプローチ以外のアプローチで行うべきではないかと思える。ここでは、教師・生徒・学級・学校のあり方をより的確にとらえるアプローチを「