銀行や役所などで記入する書類の見本や、定期券を作るために書く申込書の記入例、病院の問診例──そこに書かれる名前の例は、ほとんどが「山田太郎」である。でも、なぜ「山田太郎」なのか、その理由を考えたことがあるだろうか? 名字研究の第一人者、森岡浩氏が語る。 * * * まず、名前のほうはわかりやすいですね。江戸時代以前から、最初に生まれた男の子は「太郎」で、次は「次郎」とする慣習があり、明治以降も続いています。長男と次男では、当然長男のほうが多いため、男の子の名前の代表が「太郎」になるのは自然だといえます。 では名字はどうか。日本で一番多い名字が「佐藤」ですし、次点は「鈴木」です。実は、「山田」はトップテンにも入っていません。 では、どうして? この謎が、あなたを名字の奥深い世界へと誘うきっかけとなります。 「山田太郎」の謎を解く鍵は“見本の果たす役割”にあります。見本は誰が見ても“普
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