日本の大学は入学は難しいが入ってしまえば卒業は容易であり、欧米の大学が入学は容易であるが怠けていると振り落とされ卒業は難しいといわれる。この点をデータで理解するために、大学(学部レベルの他、短大等のその他の高等教育機関を含む)の退学率(中退率、中途退学率)をOECDデータからグラフにした。なおここで退学率(中退率、中途退学率)とは最初に得られる筈の教育資格を得ずに退学した者の比率である。"Education at a Glance"の2008年版では、2003年版と異なり、卒業率で掲載されているが、100%から引いて算出した。 OECD諸国平均の退学率は32%であるのに対して、日本の退学率は10%と確かに最も低いレベルとなっている。日本の他に、オーストラリア、デンマークも退学率が10%台と低い。 逆に退学率が高い国としては、最も高いイタリアの55%、第2位のハンガリー、米国、スウェーデンの