津波で役場が壊滅状態となった岩手県陸前高田市と大槌町、宮城県南三陸町と女川町の4市町で、住民基本台帳と戸籍のバックアップデータがすべて確認されたことが8日、総務省と法務省への取材でわかった。バックアップした日から震災までの間のデータは欠落するが、最も重要な住民データは何とか維持された。 総務省によると、4市町の住民基本台帳のデータは津波により喪失。しかし、各市町がサーバーなどの保守管理を委託している業者に確認したところ、いずれも被災せずに数カ月以内にバックアップしたデータが残っていたという。 同台帳のうち氏名、性別、年齢、住所の主要4情報は都道府県などにも住基ネットで保存されているが、本籍地など詳細な情報は市町村しか保管していない。このため、総務省は自治体に同台帳のデータをバックアップするよう指導していた。 仮庁舎ができていない大槌町以外はバックアップデータを復元し、すでに住民票の交付事業