あらすじ 「叫んだら即死(即死するとは言っていない)」 12世紀のアイルランドで王立騎士団により封印されたバンシーなる女妖精がいた。彼女は相手をおどろかせ、悲鳴をあげさせてから処刑するという迂遠な過程を好む自立式びっくり箱である。 ならば悲鳴を上げないように行動しよう!そして発生する緊張が物語の主力を握る!のかと思いきや、本作のロジックはそれを許さない。脇役級の登場人物が悲鳴を上げると即座に処刑されるのに、主役級の登場人物は悲鳴を上げても殺されない。これはある種の格差社会ではあるまいか。広がりつつある貧富の差をしかと認識せよというメッセージを本作から感じ取ろうとする試みは実に牽強付会といえるだろう。 恐怖演出について、それは例えるならば場末のお化け屋敷のようなものである。ミイラみてえな女妖怪が不意打ちで「ワッ!」とおどかしてくる。しゃっくりを止めたいならば有用かもしれないが、間違っても映像
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