従業員の報酬均等化狙い 定着疑問視もニューヨークで人気の高級レストランを展開するユニオン・スクエア・ホスピタリティー・グループ(USHG)が、系列の全13店で11月下旬から順次、チップを廃止すると発表したことが、全米に波紋を広げている。チップをもらえるウェイターら接客係と、もらえない調理人らの不公平感を解消して、従業員全員にやる気を出してもらうのが狙いという。チップが当たり前ともいえる米国での高級レストランの試みに、全米中が注目している。(SANKEI EXPRESS) 「調理や食器洗いの担当者、予約受付係が重要な貢献をしているにもかかわらず、彼らにチップはシェアされていない」 USHGのダニー・マイヤー最高経営責任者(CEO、57歳)は、チップ廃止に踏み切った理由をこう説明。約1800人のグループ従業員の報酬が均等化されると力説した。 14日付米CNNマネー(電子版)や15日付ロイター通