デリダが歴史修正主義を容認したかどうかということが少しだけ話題になっていたようなので、その部分について録音を聴いてわりと正確に書き起こしてみました。自分の講義録が元で誤解を生んだのであれば申し訳ないなあと思っていたのですが、正直なところ、元の講義録と意味は大して変わらないと思います。つまりもともとの講義録はかなり言葉足らずなところがあったとはいえ、そこからデリダが「歴史修正主義を正当化ないし容認」したと読むのはかなり恣意的なんじゃないかと。 僕のその発言がどこで出てきているか、というと、 もともと僕はジャック・デリダをやっていたんですね 僕の指導教官は高橋哲哉さんという人 高橋哲哉さんはおそらく皆さんはデリダ研究者というより 靖国問題に関する専門家として知っていると思うんですが、 僕の考えでは、 やっぱりデリダというものを一回通ってしまうと、 そんなに歴史的真実とか言えなくなるはずなんです