(福島 香織:ジャーナリスト) 世界が注目していたWHO(世界保健機関)から武漢に派遣された新型コロナウイルス起源調査のための専門家チームは2月9日、武漢で記者会見を開き、ウイルスが実験室から漏洩した可能性を排除するとの見方を示した。また冷凍食品などモノを媒介にした感染拡大経路の可能性については、さらなる調査が必要とした。 では、ウイルスはどこから来たのだろう。WHOの発表に、本当に世界は納得しているのだろうか。 排除された実験室起源説とコウモリからの直接感染説 中国の専門家とWHOの専門家によって組織された新型コロナウイルス起源研究連合チームの2月9日の記者会見には、中国側からは元中国衛生健康委員会体制改革局長で清華大学公共衛生学教授の梁万年、WHO側からはデンマーク国籍のピーター・ベン・エンバーク、オランダのウイルス学者のマリオン・クープマンスが参加した。 結論としては、大きく3つ。
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