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ブックマーク / satoshi.blogs.com (17)

  • PhotoShareは入場料無料のテーマパーク

    最近、こちら(米国)のメディアの人たちからインタビューされる機会が多いのだが、そんな時に必ず聞かれるのがBig Canvasのビジネスモデル。 確かにソフトウェアは作っている会社だが、明らかに「ソフトウェアで勝負している会社」ではない。サーバー側にしろ、iPhone側にしろ「良いソフト」を作ることは絶対に必要だが、それは必要条件でしかなく、決して成功のための十分条件にはなり得ない。 じゃあ、「ウェブ・サービスの会社か」という話にもなるが、それもどうもしっくりと来ない。確かにウェブ・サービスは提供しているが、問題の質は「ネット上でどんな商売をしているか」という話なので、これもビジネス・モデルに対する答えにはなっていない。

    koma-tak
    koma-tak 2008/12/11
    『クリスマス・正月という今の時期に向けたアプリだが、そんな「季節商品」が成り立ってしまうところが、いかにもテーマパーク・ビジネス。めざすはディズニー・ランドのおもてなし。』
  • ターゲット・ユーザーとユーザー・シナリオを絞り込んで大手との直接競合を避けるビジネス戦略

    PhotoShareがiPhoneユーザーのみを対象にしていることに対して、「なぜ他の携帯電話もサポートしないの」「なぜウェブから写真を投稿できるようにしないの」という質問を良く受ける。 答えは単純で、「新しい会社で全く新しいサービスを作るのだから、ターゲット・ユーザーとユーザー・シナリオを絞り込んで、大手SNSサービスとのはっきりした差別化をはかる必要があるから」である。 ふたたび、今読んでいる"Marketing Management"(MBAの教科書)から引用する。 Successful new firm formation typically requires a competitive strategy that delivers superior value to a narrowly defined target segment in a way that either av

  • MySpace/Facebookがなぜ日本で成功しないか

    TechCrunchの「SNSの世界進出ーなぜMySpaceとFacebookは日でだめなのか」は、私が最近強く感じていることと通じることもあり、いろいろと考えされられた(英文でのレスポンスはここ)。 私と増井君が作ったBig Canvasは、米国法人であり、その最初の商品PhotoShareはAppleのApp Storeを通じて世界同時リリースをした(UI英語と日語のみサポート、ただし投稿はどんな言語でも可能)。その意味では、特定の国のユーザーに特化したつもりは全くない。ただ、既に600万人いるiPhone 2Gユーザーを考えれば、SNSとして成り立つに最低限必要な数千人のユーザーを確保するには米国でがんばらねばならないとは強く認識していた。 米国での一番のライバルは当然MySpaceとFacebookであるが、「常時接続ライフスタイル」に最適化されたサービス作りで「写真版Twi

    koma-tak
    koma-tak 2008/08/05
    育ってきた環境が違うからー。/逆に海外から日本人の常時接続型はどのように思われてることだろう。やっぱりガラパゴス扱いですか。
  • PhotoShareを一週間運営して学んだこと・感じたこと

    はてなやmixiなどのソシアル・ネットワーク・サービス、ユーザーとしては触れたことはあったが、運営側に立つのは私にとっては初めての体験。わずか一週間の運営の間にも色々な問題点や発見があり、とても刺激的な経験をさせていただいている。 もっとも強く認識したのは、ソシアル・ネットワーク・サービスはまさに「客商売・サービス業」であること。ソフトウェアは必要条件の一つでしかなく、ソシアル・ネットワーク・サービスをきちんとしたサービスに育てるためには、ソフトウェア開発以外にたくさんやらなければならないことがある。 コミュニティは健全に育っているか、リーダーシップを取ってくれるアルファ・ユーザーが育っているか、新規ユーザーがとけ込めなくて寂しい思いをしていないか、使い方を勘違いしている人がいないか、どこまでを運営側からコントロールすべきか、などなど。PhotoShareの場合、私自身が1ユーザー兼管理人

  • PhotoShareに関してのいくつかの質問に答えてみる

    作った人はできるだけ使いやすくしたつもりでも、必ずしも使っている人に通じないのがユーザーインターフェイスの設計の難しさ。わずか4日ほど運営しただけだが、色々なフィードバックが返って来たので、まずはそれに対してここで答えておこうと思う。 1. コメントの入力を日語でする時に、変換候補がキーボードとかぶってしまい誤入力する それなりのテストをしたつもりだったんですが、これに関しては見落としてしまいました。100%私のミスです。TextFieldの位置を少し上にずらしたものをVersion 1.01として、App Storeにはアップロード済みなので、Appleのテストをパスさえすればダウンロードが可能になるはずです。それまでは、キーパッドのできるだけ下の方を狙ってタップする、という方法でしのいでください。 2. 自分の写真にコメントをくれた人の写真を見に行く手段がない これも完全な見落とし

    koma-tak
    koma-tak 2008/07/18
    『Twitterのようなゆるい関係を持ちたいのであればお互いをフォローしていただければ良いですし、mixiのようなプライベートな関係を持ちたいのであれば「招待」の機能を使って、友達関係を結んでいただきます』二段構え
  • App Storeついに開店、そしてBig Canvas PhotoShareも世界にデビュー

    iPhone OS 2.0のリリースに先駆けて、App Storeがついにオープンした。待ちに待ったBig Canvas最初のアプリ、PhotoShareの世界に向けたリリースだ。PhotoShareはその名前の通り「写真共有アプリ」。iPhoneで撮影した写真を友達や家族と共有することにより、「経験の共有」をしようというコミュニケーション・ツールだ。 PhotoShareの特徴はとにかく使いやすいこと。Flickr、Facebook、MySpace などの既存のSNS向けの専用iPhoneアプリがたくさん出てくることは当然予想できた(そして実際出て来た)。それにも関わらず、PhotoShareを独自のウェブ・サービスとあわせて開発をしたのは、「iPhoneに最適化されたおもてなし」を提供するため。ユーザー登録が不要なところ、すべての通信が非同期で行われること、友達や家族の招待がとても簡単

  • Life is beautiful - iPhoneアプリ奮闘記:宣伝用ビデオ作成中

    iPhoneアプリの開発もようやく終了し、後は一人でも多くの人が使ってくれることを祈るのみ。前にも述べたように、「直球ど真ん中」のSNSアプリなので、競争相手もたくさんいるといるはず。私なりにできるかぎりのおもてなしを提供しているつもりなのでそこでは誰にも負けないつもりだが、そもそも試してもらわなければ話にならない。 そこで、Youtubeにアップロードするための宣伝用ビデオを作成中。それもエミュレーター上で動作するアプリをシェアウェアでQuicktimeムービーに変換したあと、iMovieで編集した上でナレーションを付けるという、ものすごく家内工業的なところがなんともベンチャー企業らしくて楽しい。 しかし、今回のiPhone向けのapp storeのオープン。秘密保持契約があるためあまり表には出て来ないが、水面下はまるで西部開拓時代のゴールドラッシュを思わせる雰囲気ムンムン。オープンと同

    koma-tak
    koma-tak 2008/07/09
    『オープンと同時に軽く千を超えるアプリが出てもおかしくない状況』そうなんだ!!楽しみ!!
  • Googleのandroidは通信事業者にとって本当に正しい答えなのか?

    5月に、「UIEジャパン、映像配信サービス「ひかりTV」において、GUIの“ユーザー・エクスペリエンス”を演出」という奥歯にものがはさまったようなアナウンスをしたUIE。その時に寄せられた「ユーザー・エクスペリエンスの設計だけで、UIEngineは採用されてないの?」という質問に対する答えが今回のプレスリリース。 UIEジャパン、映像配信サービス「ひかりTV」のGUI開発に、「UIEngine™」によるIPTVソリューションを提供 ちなみに、一方では「ハードウェアに依存しない、サービス指向のGUI開発」をサポートするUIEngineを作っておきながら、iPhoneという特定のハードウェアに最適化したアプリケーションを作っている私の行動を不思議に思っている人もいるようだが、これは私なりの「来るべきハードウェアの二極化」に対する答えである。 つまり、ハードウェアは、Appleのように強いブラン

    koma-tak
    koma-tak 2008/07/01
    『通信事業者は「ただの土管」にはなりたくないし、ハードウェアメーカーは「ただの箱」にはなりたくない』
  • Life is beautiful: 自分で考える前にググっていませんか?

    つい先日、興味深い話を聞いた。ある大学の授業で「デジタル・コンテンツ・ビジネス」というテーマで小論文を宿題として書かせたところ、同じような内容の小論文ばかりが集まったという。その原因を調べたところ、「デジタル コンテンツ ビジネス」のキーワードでググると上位に来る私の過去のエントリーの内容がほぼ丸写しにされていたという。 日の学生の勉強に対する態度なんてそんなものなのかも知れないが(それはそれで憂うべき話だがその話は別の機会に)、少し心配になるのがどんな気持ちでその手の「コピペ」をしているのか、という点である。確信犯的に「徹底的に手を抜きたいからコピペしているだけ」ならまだ許せる。私が問題視するのは「自分で考える前にまずググる」習慣であり、「ググれば答えが見つかるにちがいない」という錯覚である。 暗黒時代とも呼ばれる中世ヨーロッパで科学の進歩があんなにも長い間低迷した原因の一つは、あの時

    koma-tak
    koma-tak 2008/06/19
    ググリ方のキーワードに趣向を凝らせ、と
  • WSJからiPhoneに関して取材を受けた

    Wall Street Journalの記者からiPhone向けのアプリの開発に関しての取材を受けた。来週のWWDCに向けた下準備らしく、全文がWSJに乗ることはまずないので、私なりにインタビュー記事を起こしてみた。 WSJ:なぜiPhone向けのアプリを作っているのか? 私:OS+開発環境という意味で他のモバイルプラットフォームより圧倒的に優れているから。私は、Windows Mobile、BREW、Symbian、J2ME/MIDP、J2ME/DojaなどのさまざまなモバイルOS/VMの開発に関わって来たが、iPhoneの開発環境ほど開発効率の良いプラットフォームに出会ったことはない。 WSJ:開発環境に関してはMicrosoftがマーケットのリーダーだと思っていたが 私:Visual Studioはすばらしい開発環境だが、モバイルに限って話で言えば、Xcode上でiPhoneアプリ

  • ラーメン激戦区とWeb2.0サービスの共通点

    久しぶりの日。渋谷のセンター街を歩いている時に見かけた金伝丸というラーメン屋を試してみたのだが、なかなかの味。バブルの時代には意味のなく高い店がもてはやされたが、ここ数年のB級グルメブームで、東京のラーメン屋はかなり底上げされた。多少不景気な方が適切な競争原理が働いてコストパフォーマンスの高い店が増えるのかも知れない。 ちなみに、ラーメンべながら考えたのだが、高級店でフランス料理とか懐石料理べているいわゆる一流グルメの人たちよりも、おいしいラーメン屋を探し求めて東京中を歩き回るB級グルメの人たちの方が実は舌が肥えているのではないか、というのが私の持論。 私自身がそうだが、ン万円を出してフランス料理とかをべると、「これだけの値段を出したのだからおいしいに違いない」という気持ちが働き、当は「これならラーメンの方が良かったな」と思いつつも「やっぱり四つ星レストランはおいしいね」など

  • スティーブ・ジョブズが一度アップルを追い出されてNeXTを作ったからこそ存在するiPhone OS

    ここのところブログの更新がさっぱりなのは、iPhone向けのアプリの開発で大忙しだから。4月15日にApple Desng Awardの件がアナウンスされてから二週間、ようやくAward向けのアプリも形になって来たので一息つける。締め切りの5月12日まではまだ少し余裕があるが、締め切り寸前にプログラムを変更するのが大嫌いな性分の私はこのくらいの段階で「今日出そうと思えば出せる」ぐらいのクオリティに仕上げておかないと気が済まないのだ。後は徹底的なテストと、見た目の微調整。「ベータ版」としては十分のできだ。 iPhone SDKもbeta4になり、ようやくチューニング用のinstrumentsも安定して動き始めたので、今日はメモリー・リークの徹底的なチェック。非同期通信だらけなのと、Objective-C覚えたての時に書いたコードが混ざっているため、予想通りリークだらけだったが、このツールのお

    koma-tak
    koma-tak 2008/05/02
    objective-c!
  • 転職におけるプッシュとプルと

    大手電機メーカーのSEとして就職して一年。うちの職場は、なんというか、生ぬるい。 ... きっと自分の成長の為には職を変えたほうがいいんじゃないかと思う。でも、自分の向学心の強さにはっきりとした自信が持てない。 ... 24年間優等生をやってきて、さらに新卒という切符を使って手に入った貴重な(?)大企業への就職を、簡単に手放してしまっていいのだろうか。 ... 【新卒で入社して一年より引用】 なんだか昔の自分を見るようで心を動かされてしまったので一言。 私自身、「せっかく理系の大学院をそれなりの成績で出ることができたのに(そうでない人が簡単には入れない)大企業へ行かないのはもったいない」というさもしい気持ちがあったからこそ、ベンチャー企業には行かずにNTTの研究所に入ったのは事実。「新卒という切符を使って手に入った貴重な(?)大企業への就職を、簡単に手放してしまっていいのだろうか」という気

  • 甘すぎる上場基準の話

    ここ数年、年間のIPO企業は200社近いが、そのうち投資できる企業はせいぜい20社程度だ。問題のある企業が株式公開されて、その後株価が急落することで多くの投資家は損を受けてきた。...実力がないのに創業者利益だけを追求する企業、IPOの実績を積みたい証券会社、IPO企業の数を競う新興市場、これらが一体となってパブリック企業たる資格がないような企業を公開させている【インタビュー:日に新興株式市場は一つでいい=JPモルガン・アセット 太田氏 | Reutersより引用】 日の甘すぎる上場基準を見ていてどうも納得できないと感じていたのは私だけではないはずだが(「21世紀の錬金術:Web2.0バブルで一儲けする方法」参照)、こうやって専門家の口からはっきりと指摘してもらえるととてもすっきりする。 日にはもともと「株で儲けようなんて欲の皮の突っ張った奴が損をしても同情することはない」という発想

    koma-tak
    koma-tak 2008/03/02
    『日本の甘すぎる上場基準』ネットバブルとかか
  • どんどんとコモディティ化が進むブラウザー

    去年の初めに、「今年の末までにFirefoxのシェアがIEを抜く?!」というエントリーを書いた私としては、そろそろ報告をせねばと考えていたのだが、ようやく今日になって報告。Google Analyticsでブラウザーのシェアを計測し始めた去年の2月からの1年間のこのブログにアクセスして来るブラウザーのシェアを1ヶ月単位で測定してグラフにしてみたのがこれ。 このグラフからはっきり分かる傾向は、IEが徐々にシェアを減らしており、Firefoxとの差がほとんどなくなって来たこと。これを見る限り逆転するのは時間の問題のように思える。もう一つ興味深いのは、去年の後半からSafariのシェアがじりじりと伸び始めていること。これはMacユーザーが着実に増えていることを反映している(OSのシェアについては別途報告する)。 わずか5%だったIEのシェアを70%超にまで伸ばしたIE3.0・IE4.0開発チーム

    koma-tak
    koma-tak 2008/02/24
    ここまでIEとFireFoxが切迫したグラフは初めてみたかも。しかも誇張抜きw
  • Life is beautiful: 「へんな会社」と「出るクギを打つ」社会の話

    へんな会社を貫くために、普通の会社のやり方をよく理解しておくというのは必要なんじゃないか、とこれははてなに限らず思う次第。【Kousyoublog | はてな移転で中の人が言うべきことと言ってはいけないことより引用】 この手の発言こそが、まさに「出るクギを打とうとする」行動。近藤さんに関してはそんな心配をする必要は全くないが、他の若い人たちが「やっぱり『普通の会社のやり方』をちゃんと勉強しなきゃ」などと誤解してはいけないと思い一言。 上場している企業と違い、はてなのように、ごく少数の株主が所有している会社の場合、株主・取締役の了解さえ取れれば、大幅な経営方針の変更は自由にしてかまわない。それが非上場であることの大きな利点だ。 今回の場合、「米国からは一時撤退し、多少会社の規模が小さくなっても良いから、京都にもどって落ち着いた環境でもう一度もの作りに専念する会社としてやりなおす」という決定は

    koma-tak
    koma-tak 2008/02/18
    ベンチャー企業に務めるというのはまさにそういうことである
  • 通信事業者は「ただの土管」にならないためには何をすれば良いのか?

    では、携帯電話会社は何をするべきなのか。孫氏はインテグレーション(統合)が鍵だと話す。「システムやコンテンツなどを統合し、優れたユーザーインターフェースを提供する必要がある。料金や速度で競争していては、自らを(ネットワークの)土管にしてしまう」【「料金、速度競争は自らを土管にする行為」--ソフトバンク孫氏、スペインで講演:モバイルチャンネル - CNET Japanより引用】 私がこちら(米国)でキャリア(通信事業者)向けのプレゼンをする時に使うセリフがまさにこれなのでちょっと驚いた。もっと具体的に言えば、キャリア自身がAppleiTunes+iTune storeに相当するものを提供して、さまざまなメディアコンテンツへのアクセスを可能にしなければ「土管」への道は避けられないということ。そんなサービスの成功の鍵を握るのは「おもてなし」だ。 Googleなどが強く押し進める携帯電話網のオー

    koma-tak
    koma-tak 2008/02/17
    「システムやコンテンツなどを統合し、優れたユーザーインターフェースを提供する必要がある。料金や速度で競争していては、自らを(ネットワークの)土管にしてしまう」本気でそう思ってるのかな?あの方
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