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ブックマーク / www.newsweekjapan.jp (49)

  • 米軍は5年前、女性兵だけの特殊部隊をアフガンに投入していた

    <2011年、法律をかいくぐってまで、アフガニスタンの前線に派遣されていた女性だけの米軍特殊部隊があった。『アシュリーの戦争』が女性兵の視点から描く、知られざる物語。彼女たちの苦労、戦場での日常、そして特殊作戦の成功と失敗とは?> (写真はアフガニスタンの子供と交流する女性兵、米海兵隊の配布資料より) 2016年1月。アメリカは遂に米軍内のすべての軍事的職業を女性に解放した。ネイビー・シールズやグリーンベレーで有名な特殊作戦軍も例外ではない。女性兵は、男性兵と同じ訓練を受けることができ、選考試験を突破できれば、地上戦の直接戦闘にも加われることになったのだ。しかし、この動きは、やっとルールが現実に追いついたと言ったほうがいい。 さかのぼって2011年8月。最精鋭の陸軍女性兵だけを集めた特殊部隊が初めてアフガニスタンの土を踏んだ。彼女たちはCST(=文化支援部隊)という特殊作戦プログラムのメン

    米軍は5年前、女性兵だけの特殊部隊をアフガンに投入していた
    koma_g
    koma_g 2023/07/29
  • 「高い」「時代遅れ」 あれだけ騒がれた「メタバース」、早くもこんなに残念な状態に

    <三次元の仮想空間の中に入り込んだような感覚が味わえ、様々な活動が行えるメタバースに大きな可能性を見出した人や企業は多かったが......> 仮想空間で活動ができるメタバース。2021年にはフェイスブックが社名をメタに変えて大きな話題になったが、ここにきて失速している。 昨年11月から今年3月までの間に、メタ社は業績悪化で2万人以上をレイオフ(一時解雇)すると発表し、メタバース事業の現実を露呈した。メタバースに使うゴーグルのように仰々しいヘッドセットも売り上げが減少し、メタ社が提供するメタバース用アプリもユーザー数が伸びない。 さらにメタバース上で売買される土地の価格も90%ほど下落しているという。 米起業家らは、「アバターが時代遅れ」「ヘッドセットが高くて普及しない」と口をそろえ、メタバースを使う理由やビジネス化の道筋を見いだせないなどと語る。そもそもメタバースは独立した空間が点在してい

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  • ドローン同士の一騎打ち...ウクライナ東部「空の決闘」動画が話題に

    Ukraine Beats Russia in War's First Drone Dogfight, Video Shows <ウクライナ東部ドネツク州の上空で撮影されたとされる映像には、同国のドローンとロシアのドローンが対決する様子が捉えられていた> ウクライナ軍とロシア軍のドローンが、空中で対戦している様子を捉えたという動画がインターネット上に公開され、注目を集めている。これはTelegramのチャンネル「XD Dnipr」が公開したもので、「ウクライナロシアのドローン『Mavic』による初の空中戦が映像で記録された」と記されている。 ■【動画】ウクライナ上空で対峙するドローン同士による「無人の決闘」 同チャンネルはさらに、「セルヒー・プリトゥラのドローンが勝利した」と説明。セルヒー・プリトゥラは、ウクライナ軍の装備に充てる資金調達を支援している同国の政治家だ。プリトゥラは同じ動画

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  • 植民地支配の「罪」をエリザベス女王は結局、最後まで一度も詫びることはなかった

    1961年には旧植民地ガーナを訪れ、かつて栄えたアシャンティ国の王族に会った KEYSTONE-FRANCEーGAMMAーKEYSTONE/GETTY IMAGES <黒人奴隷を酷使して植民地で儲けたことで大英帝国の礎を築いたという過去を、逝去したエリザベス女王は謝罪しなかった> まずい、わが国は出遅れたぞ。16世紀の半ば、エリザベスという名のイングランド女王は周辺諸国を見回して、そう気付いた。見よ、大陸の諸王国は世界の果てまで領土を広げているではないか。 先鞭をつけたのはポルトガルとスペインだった。まずはポルトガルが15世紀半ばに西アフリカまで船を出し、現地の金を輸入し始めた。それからサントメという小さな島を占領し、大規模農場で「売買可能な商品」としての黒人奴隷を働かせるという画期的な手法を考案し、サトウキビの大量生産を始めた。 大西洋を南下してサトウキビを栽培・加工し、そこで働かせる奴

    植民地支配の「罪」をエリザベス女王は結局、最後まで一度も詫びることはなかった
  • 子どもの時に、自宅に紙の本が何冊あったかが一生を左右する:大規模調査 | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

    <31カ国、16万人を対象に行われた調査で、16歳の時に家にが何冊あったかが、大人になってからの読み書き能力、数学の基礎知識、ITスキルの高さに比例することが明らかになった> 自宅に紙のが何冊あったかが一生を左右!? 学生の頃、自宅にどれだけのがあったか、覚えているだろうか? 16歳の時に家にが何冊あったかは、大人になってからの読み書き能力、数学の基礎知識、ITスキルの高さに比例することが、このほど行われた大規模な調査で明らかになった。研究者らは、「子どもの頃に自宅で紙のに触れることで、一生ものの認知能力を高めることができる」としている。 調査を行ったのは、オーストラリア国立大学と米ネバダ大学の研究者たちだ。2011〜2015年に31の国と地域で、25〜65歳の16万人を対象に行われた「国際成人力調査」のデータを分析した。結果は学術誌ソーシャル・サイエンス・リサーチに発表されてい

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  • 世界中の極右を引き寄せるウクライナ義勇軍は新たなファシズムの温床か|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

    ウクライナを守るためイギリスから来た義勇兵たち。これから戦闘の前線に向かう(3月5日、リヴィウ) Kai Pfaffenbach- REUTERS <ロシアの侵略と戦うウクライナは、ネオナチに実戦経験とその神話化の機会を提供する。それはかつてナチスの台頭を招いた政治の「残忍化」につながりかねない> ロシアによるウクライナ侵攻が続いている。私は前回の記事で、ウクライナにはネオナチ勢力が存在するのは事実だが、それを根拠としたプーチンの開戦理由は正当化できないことを論じた。その結論は現在でも変わらないが、開戦後にウクライナでネオナチの勢いが増していることについては注意を払うべきかもしれない。 『ニューズウィーク米国版』は3月2日の記事で、ロシアの侵略によって「アゾフ大隊」のようなウクライナのネオナチ準軍事団体のプレゼンスが高まっており、またアメリカなどの極右勢力が現地に集結していることを報告して

    世界中の極右を引き寄せるウクライナ義勇軍は新たなファシズムの温床か|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
  • ロシア戦車を破壊したウクライナ軍のトルコ製ドローンの映像が話題に

    ウクライナ軍がトルコ製のドローンでロシア軍の戦車と地対空ミサイルを破壊したとみられる動画が拡散し話題となっている......> ロシアによるウクライナへの軍事侵攻に対し、ウクライナ軍がトルコ製のドローン(無人航空機)「バイラクタルTB2」でロシア軍を攻撃したとみられる動画がSNSで拡散し、注目を集めている。 在トルコウクライナ大使館が2022年2月27日、その動画のひとつをツイッターに投稿。ウクライナ軍も3月1日、「『バイラクタルTB2』がロシア軍の戦車1台と地対空ミサイル『ブク』2基を破壊した」と発表した。 #Ukrayna Genelkurmay Başkanı - Maşallah #Bayraktar TB2 SİHA'larına pic.twitter.com/54ei1kyed6 — Ukraine in Türkiye (@UKRinTR) February 27, 20

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  • AI(人工知能)をめぐる軍拡レース──軍事革命の主導権を握るのは誰か

    自律型ロボット兵器の目的は自軍兵士の犠牲を減らし、人員不足を補うこと Al Jazeera English/YouTube ・アメリカではこれまで国家権力と距離を保ってきたシリコンバレーでも、AIの軍事利用に協力する動きが広がっている。 ・そこには中国などの台頭によって「AI分野でのアメリカの優位が脅かされている」という危機感がある。 ・軍事利用を前提とするAI開発レースの格化は、戦争のあり方を大きく変える可能性を秘めている。 AIの発達は我々の生活を便利にする一方で、戦争を劇的に変えるポテンシャルも秘めており、AI開発はいまや核兵器のそれと同じく、大国間の軍拡レースの主な舞台になっている。 ロボット兵器から効率的な作戦まで G7サミットに先立つ2日前の6月10日、ホワイトハウスはAI研究のタスクフォースを新たに設置すると発表した。これは国をあげてAIの研究・開発を加速させるものだが、そ

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  • あなたが仕事を始めないのは「やる気が出るのを待ってる」から 目からうろこの心理療法ACTの極意とは

    コロナ禍によるテレワークでは仕事とプライベートのめりはりがつきにくく、なかなか仕事に集中できないという人も多いが──。RekaReka - iStockphoto <「仕事を始めたいけど、イマイチ気分が乗らない」「やる気が出ない」「自信をもって仕事にのぞみたい」......。そんな悩みをもつ人は少なくない。一体どうすればいいのだろうか?> 自信満々でいられる人は、世の中そう多くない。もっと自信があったら、あれもできるこれもできると思ったことはないだろうか。筆者も自信がもてなかったり自信を失いかけたりして悩んだことがある。そんなとき、自己啓発をいろいろ読んでみたものの、あまり腑に落ちなかった。 今年1月末に発売された『自信がなくても行動すれば自信はあとからついてくる』(ラス・ハリス著、岩下慶一訳、 筑摩書房)は、自信がない状態から「自信がもてる方向へ」と導いてくれるだ。ACT(アクト)と

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  • 日本は新興国から「デジタル化・DX」を学ぶべき時代になった

    <今後は新興国・途上国こそがインターネットの中心になる、と伊藤亜聖『デジタル化する新興国』。新興国のデジタル化はもはやニッチなテーマではなく、そのケタ違いの可能性とリスク、どのような影響があるかを知る必要があるという> デジタル化、デジタル・トランスフォーメーション(DX)、デジタル庁......新聞や雑誌を見ても、屋の売り場を眺めても、最近では「デジタル」に関する話題であふれかえっている。 デジタル化の潮流に取り残されていた感のある日だが、新型コロナウイルスの流行で危機感に火が着いたというところだろうか。 あふれかえるデジタルに関する記事や書籍だが、そのほとんどは日が、日企業がどうデジタル化に取り組むべきかという話だ。海外の話は模範とすべき欧米の先進国の事例がほとんどで、その隙間に、「異形のデジタル大国」として注目を集める中国がわずかながら織り込まれているぐらいだろう。 だが、世

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  • メルケル演説が示した知性と「ガースー」の知性の欠如

    「ガースーです」と同じ日、メルケルは国民に厳しい感染対策が必要な理由を情熱的に説いた(12月9日、ベルリンの連邦議会で) Hannibal Hanschke-REUTERS <新型コロナ危機のなか珍しく情に訴えたメルケルは、ウイルスというファクトから目を背けることはできないと言い、菅は「こんにちは、ガースーです」と言った> ドイツのメルケル首相の演説が世界的に話題を呼んでいる。同国のコロナ死者数が過去最多の1日590人に上った12月9日。連邦議会において行われた演説で、首相はいつになく感情を剥き出しにして、クリスマスシーズンにおける市民の自粛を訴えた。例年のようなクリスマスを楽しめないことは「当に心から残念なことではあるが」と首相は述べる。「1日590人の死は受け入れることができないというのが私の見解だ」。情熱的なスピーチは得意ではないとみられていたメルケルが、突如身振り手振りまで込めて

    メルケル演説が示した知性と「ガースー」の知性の欠如
  • 大ヒット中国SF『三体』を生んだ劉慈欣「私の人生を変えた5冊の本」

    <2015年にヒューゴー賞を受賞し、世界的なベストセラーとなった『三体』の著者、劉慈欣が綴る「自分をSF作家の道へ歩ませた5冊の書物」。意外にも、その1冊はSFではない。誌「人生を変えた55冊」特集より> 書籍が各人に与える影響はさまざまだが、自分の人生の道を決定するこそ最も重要である。一人のSF作家として、私は自分をSFの道へ歩ませた書物を紹介したい。 まずジュール・ベルヌの大機械小説。ベルヌのSF小説はその対象から大きく2つに分類できる。1つは科学探検小説、もう1つは大きな機械を描写する小説。後者はよりSF的内容を備えており、私に最も大きな影響を与えたのが『海底二万里』である。 『海底二万里』 ジュール・ベルヌ[著] 邦訳/岩波書店ほか (※画像をクリックするとアマゾンに飛びます) このタイプの小説に現れる大機械は、等しく18〜19世紀の蒸気技術と初期の電気技術を基礎としている。お

    大ヒット中国SF『三体』を生んだ劉慈欣「私の人生を変えた5冊の本」
  • 【独占】押谷仁教授が語る、PCR検査の有用性とリスクとの向き合い方

    のクラスター対策を主導してきた押谷(7月6日、都内) HAJIME KIMURA FOR NEWSWEEK JAPAN <日のクラスター対策を主導してきた東北大学の押谷教授。7月6日、独占インタビューを行い、積極的なPCR検査の必要性や新宿区「夜の街」の状況について聞いた。誌「ルポ新宿歌舞伎町『夜の街』のリアル」特集より> 積極的なPCR検査の必要性と現在の新宿区の状況を、厚生労働省クラスター対策班を率いてきた東北大学の押谷仁教授はどうみるか。ノンフィクションライターの石戸諭が押谷に聞いた(取材は7月6日、構成は誌編集部)。 ──3月の段階で、押谷さんは日PCR検査数を抑えていると発言していた。その後は拡大したほうがいいと、方針を転換したかのように報じられていたが......。 転換したというようなことは全くない。メディアがPCR推進派と抑制派という二項対立をつくったことが問

    【独占】押谷仁教授が語る、PCR検査の有用性とリスクとの向き合い方
  • ユヴァル・ノア・ハラリ×オードリー・タン対談(1/3)──「ピンクのマスクはカッコいい」、誰もがルールづくりに参画できる社会の到来

    ユヴァル・ノア・ハラリ×オードリー・タン対談(1/3)──「ピンクのマスクはカッコいい」、誰もがルールづくりに参画できる社会の到来 <『サピエンス全史』で知られる歴史学者ハラリ氏と、台湾IT推進大臣タン氏による対談を全3回に分けて掲載する。第1回は、2人のジェンダー・アイデンティティの話から出発し、注目を集めた台湾のコロナ対策の背景まで論じる> エクサウィザーズ AI新聞(2020年7月12日付)から転載 イスラエルの歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリ氏と、最先端のコロナ対策で一躍世界の注目を集めた台湾IT推進大臣、オードリー・タン氏。私が個人的に今、最も注目している二人の知の巨人だ。この二人によるAIや民主主義の未来に関する対談が、RadicalxChange財団の手で実現した。過去から未来を読むハラリ氏と、テクノロジーの現場から未来を読むタン氏。非常に多くの示唆を含む対談になっているた

    ユヴァル・ノア・ハラリ×オードリー・タン対談(1/3)──「ピンクのマスクはカッコいい」、誰もがルールづくりに参画できる社会の到来
  • 東京都、23日のコロナウイルス新規感染366人で過去最多に 緊急事態宣言解除後の感染者が累計の過半数超える

    1年延期となった東京五輪まで1年となった23日、都内では新たに366人の新型コロナウイルス感染者が確認された。写真は都内で。REUTERS/Issei Kato 東京都の小池都知事は23日、都内で新たに366人の新型コロナウイルス陽性者が確認されたと発表した。NHKなど国内メディアが報じた。 陽性者が100人を超えるのはこれで15日連続となる。7月に入って200人を超えるのは10回目となり、7月の合計では4195人と4000人を突破。感染拡大に歯止めがかからない状態だ。 この日確認された陽性者のうち、20代と30代が合わせて232人で全体の63%、40代と50代は74人で20%を占めるているほか、70代が15人、80代が5人、90代が1人と高齢者にも感染が広がっている。また感染経路が不明な人は225人で61%にものぼっている。 これで都内で確認された陽性者の合計は10420人。緊急事態宣言

    東京都、23日のコロナウイルス新規感染366人で過去最多に 緊急事態宣言解除後の感染者が累計の過半数超える
  • 公共図書館はこの国の民主主義の最後の砦だ......『パブリック 図書館の奇跡』

    公共図書館は単なる舞台ではない...... 『パブリック 図書館の奇跡』(C)EL CAMINO LLC. ALL RIGHTS RESERVED. <エミリオ・エステベスの新作、『パブリック 図書館の奇跡』は、彼の関心と感性が噛み合い、現在のアメリカに対する風刺も効いた小気味よいヒューマンドラマにまとめあげられている> 80年代に青春映画の若手俳優集団"ブラット・パック"のひとりとして注目を集めたエミリオ・エステベスは、『ウィズダム/夢のかけら』(86)以降、監督、脚家としてもキャリアを積み重ね、独自の地位を築いている。そんなエステベスが製作・監督・脚・主演を兼ねた新作『パブリック 図書館の奇跡』は、彼の関心と感性が噛み合い、現在のアメリカに対する風刺も効いた小気味よいヒューマンドラマにまとめあげられている。 大寒波、行き場がないホームレスの集団が図書館を占拠...... 物語の舞台

    公共図書館はこの国の民主主義の最後の砦だ......『パブリック 図書館の奇跡』
  • 「かくて私は教授を『クビ』になった」大月隆寛、地方大学の窮状を語る

    <民俗学者の大月隆寛氏が誌に緊急寄稿。札幌国際大学を「懲戒解雇」された経緯と、経営難が続く地方大学が抱える問題とは> 勤めていた大学から「懲戒解雇」を申し渡された。北海道は札幌にある札幌国際大学という、今年で創立51年目になる小さな私大だ。地元の人たちには前身の静修短期大学という名前のほうが今でも通りがいいかもしれない。 こういう地方の私大のご多分に漏れず近年は定員割れが続き、わらにもすがる起死回生の策ということだったのだろうか、2019年度から外国人留学生を大量に入れるようになった。 ところが、その入れ方がずさんで、大学で学べるだけの日語の能力の目安として留学生受け入れの条件になっている「N2」という日語能力試験の基準をクリアしていない学生をたくさん入れてしまった。しかも、留学生を抱えた大学に課されている在学中の在籍管理──勉学面のみならず、一定時間以上のバイトをしていないか、など

    「かくて私は教授を『クビ』になった」大月隆寛、地方大学の窮状を語る
  • 優等生シンガポールの感染者数が「東南アジア最悪」に転じた理由

    <大規模な濃厚接触者の追跡など、新型コロナ対策の手とされてきたシンガポールの感染者数が東南アジア最多に。新規感染者の多くは、当局が無視してきた外国人出稼ぎ労働者だ> 東アジアと東南アジアの一部の国は3月まで、新型コロナウイルス対策の手と見なされていた。特にシンガポールと台湾は、パンデミック(世界的な大流行)の震源地だった中国と経済的・地理的・文化的に深いつながりがありながら、新型コロナの感染爆発をうまく防いでいた。 いくつかの国はその後も健闘中だ。台湾で確認された感染者数は4月25日時点で、わずか429人。ロックダウン(都市封鎖)も回避している。3月初旬に感染率が危険なレベルに達していた韓国でも、ウイルスの抑え込みに成功した。 だがシンガポールでは、3月23日には510人未満だった感染者数が現在は1万2000人を突破。東南アジアで最悪の数字を記録している。 当局は大規模な濃厚接触者の追

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  • デーブ・スペクター「日本がオリンピックを美化するのはテレビのせい」

    東京都内のスペクター・コミュニケーションズ社でインタビューに応じるデーブ・スペクター HISAKO KAWASAKI-NEWSWEEK JAPAN <東京五輪の延期が発表されたが、テレビがオリンピックを「国民的行事」として盛り上げるのは日特有の現象なのか。日米のテレビ業界に詳しいデーブ・スペクターに独占インタビューした。「日テレビはアマチュア選手をよいしょしすぎ」そして「松岡修造はあのテンションを維持できるのか」> ――東京オリンピックの開催延期がついに決まったが、デーブさん自身は東京五輪を楽しみにしていたか。 していない。そもそも何のためにオリンピックを開催するのかが良く分からない。純粋にスポーツの大会だとしたら、3時間の開会式なんていらない。他のスポーツの世界大会でそんなことやっていない。 (人気ミュージシャンが30分近くパフォーマンスを行うNFLの)スーパーボウルのハーフタイム

    デーブ・スペクター「日本がオリンピックを美化するのはテレビのせい」
  • 「ホライモリは悲しんだ」......7年間、同じ場所で動かない

    <光のない洞穴に適応して目が皮膚に埋もれているウーパールーパーの一種のホライモリが、7年間にわたって観察された......> ウーパールーパーの一種である両生類のホライモリは、東欧ディナル・アルプス山脈の洞窟で生息する、既知で最大の洞穴性の脊椎動物だ。 ほとんど光のない洞穴に適応し、視覚は発達せずに目が皮膚に埋もれている一方、聴覚や嗅覚、電気感覚、磁気感覚に優れている。また、洞穴は料が乏しいため、代謝が遅く、代謝の遅さゆえ、寿命が極めて長く、100年に達するものもいる。 洞穴には外敵が存在せず、身を守るために逃げる必要がない ハンガリーのエトヴェシェ・ロラーンド大学の研究チームは、2010年から2018年にかけて、ボスニア・ヘルツェゴビナ南部トレビニェの洞窟で生息するホライモリの成体26匹に個体を識別できるタグをつけ、行動範囲を観察した。一連の研究成果は、学術雑誌「ジャーナル・オブ・ズー

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