日経メディカル運営の「日本最大級」医師求人メディア。転職支援会社が扱う求人情報のほか、医療機関からの直接求人情報も掲載!
ケンブリッジ大学出版(CUP)は、英国大学の学術雑誌契約交渉窓口となるJISC Collectionsと、Read and Publish契約をすることに合意しました。英国の大学はこれによりCUPにおいて、OA出版へのサステイナブルな移行が可能となります。この契約方式は、大学からCUPの学術雑誌へのアクセスへの支払い〔≒購読料〕とともに、通常は論文著者が学術雑誌に論文をOA出版する際に支払う論文掲載料(article processing charge, APC)を含みます。 英国の大学によってOAへの移行段階が異なるため、この契約では、それぞれの機関にあったペースでOAの段階を進められるようにしました。以下のオプションは、徐々にOA出版を拡大すると同時に購読料の縮小が図ることができるようになっています。 オプション1:Full Journal Collection ・ CUP学術雑誌コレ
図書館情報学の窓から [第5回] Plan Sがやって来る ヤァ! ヤァ! ヤァ!(中) オープンアクセスの限界と,打破する方法の模索 図書館情報学の窓から 「図書館情報学」というあまり聞き慣れない学問。実は,情報流通の観点から医学の発展に寄与したり,医学が直面する問題の解決に取り組んだりしています。医学情報の流通や研究評価などの最新のトピックを,図書館情報学の窓からのぞいてみましょう。 [第5回]Plan Sがやって来る ヤァ! ヤァ! ヤァ!(中) オープンアクセスの限界と,打破する方法の模索 佐藤 翔(同志社大学免許資格課程センター准教授) (前編よりつづく) ◆前回(第3336号)のあらすじ 主に査読済み論文を「インターネットへのアクセス自体を除く経済的,法的,技術的な障壁なく利用できるようにすること」をめざすオープンアクセス(以下,OA)。夢想にも思われましたが,研究助成機関
本研究では,欧州発のPlan S(プランS)が日本の学術情報流通に及ぼす潜在的な影響について,論文分析を用いた分析結果をもとに考察を行った。まず欧州と日本が共著する論文のうちのプランS対象論文割合とそのオープンアクセス率を算出し,プランSと日本の関係を概観した。また研究分野別・論文著者所属機関別の分析を実施することにより,分野や機関によりプランSの影響度が異なるかを検討した。その結果,プランSの日本への影響は,米国や中国が受ける影響に比べると限定的ではあるものの,相対的に影響が大きい研究分野・機関があることが判明した。特に東京大,京都大,理化学研究所には,プランS対象論文の責任著者が比較的多く所属しており,今後欧州の研究者と共同研究をする際には,cOAlition S参加機関からの助成有無の確認,成果論文発表先ジャーナルの選定等において,プランSを念頭に置いた注意が求められる。
昨年9月4日にPlan Sの根幹をなす「原則」が発表されて間もなく1年が経とうしている。当時の状況は小誌の299号でも報告し,その後の動きも含めた記事が情報科学技術協会(INFOSTA)の会誌,ブログやニュースサイトなどに掲載されている(参考文献)。Plan Sは言うまでもなく大きな反響を呼び,学術コミュニケーションに関わる,出版社,研究者,図書館などの多くのステークホルダーがオープンアクセス(OA)のみならず学術出版システムを再考する契機となった。 Plan Sは欧州11の公的助成機関が中心になり立ち上げたcOAlition Sが作成した,完全かつ即時のオープンアクセスを実現するための計画だ。研究資金を提供する助成機関が,その研究成果の出版要領を定めることで,学術コミュニケーションにおける高い現状変更効果が予想された。2020年1月発効という性急さと,ハイブリッドOAとグリーンOAを除く
DOAJ (Directory of Open Access Journals)は、1月9日、DOAJがインデックスした、ジャーナル発行機関向けアンケート調査の結果を公表した。本調査は、2018年夏に、DOAJのアカウントを持つ6,000以上のジャーナル発行機関を対象に実施したもの(有効回答数1,065)。 回答機関は大学学部または大学出版局、非営利出版社、図書館出版社の順に多かった。 調査結果として、2013年に比べDOI使用が急増したこと、DOAJにメタデータを提供する機関が増加したことなどを示している。また、DOAJにインデックスされることのメリット、ハゲタカ出版社に対する意識と対応などについての回答も示している。 [ニュースソース] LARGE SCALE PUBLISHER SURVEY REVEALS GLOBAL TRENDS IN OPEN ACCESS PUBLISHI
This is Appeal by several European scientists protesting against Plan S, recently revealed by the EU and a coalition of European research funders. Lynn Kamerlin and her coauthors worry that Plan S will deprive them of quality journal venues and of international collaborative opportunities, while disadvantaging scientists whose research budgets preclude paying and playing in this OA league. They of
公的資金を使った研究論文のオープンアクセス化が進んでいる。しかし,オープンアクセスといえるためには誰もが自由にアクセスでき,かつ自由に再利用できることが必要とされており,単に公開だけではなく,二次利用にも重点が置かれなければならない。本稿では,オープンアクセス化におけるライセンスとして,世界的にデファクト・スタンダードとなっているクリエイティブ・コモンズの基本的な仕組みや現況を概説する。そのうえで,オープンアクセス化の際にクリエイティブ・コモンズを採用するメリット・デメリット,採用の際の検討事項,ハードルとなりやすい点などを解説する。 「オープンアクセス」の定義を定めたBudapest Open Access Initiative(BOAI)注1)によれば,オープンアクセスというためには誰もが自由にアクセスでき,かつ自由に再利用できることが必要とされている。重要なことは,単に公開だけではオ
オープンアクセスを実現する戦略の一つとして位置づけられているオープンアクセスジャーナルの現状を調査した。その結果,査読制を持つオープンアクセスジャーナルとは,一般的に,1)大学・研究機関や学協会によって,2)2000年以降,3)英米に加えてアジアや南米諸国で刊行された,4)主に自然科学分野の学術雑誌であるということがわかった。
オープンアクセスという新たな論文配信を転機として,日本政府は,日本発学術誌の国際発信力強化を支援し,同時に日本発論文のオープンアクセス化を後押ししている。学協会,図書館,大学・研究機関は,この政府方針を受けて何らかのオープンアクセス化に取り組み,何らかの方法でその成果を示す期待の中に置かれている。本稿では,投稿者負担金(APC)を含めオープンアクセスジャーナルの今後の課題や可能性を視野に,物質・材料研究機構(NIMS)が支援する材料科学分野でのゴールドオープンアクセスジャーナル『Science and Technology of Advanced Materials(STAM)』誌を例に,前稿からの5年の歩みに学ぶ安定的運営と発展するための出版条件を考察する。 2015年は世界初の学術誌『Philosophical Transactions of the Royal Society』が創刊
こんにちは。林岳彦です。好きな文房具はフリクション、最近のお気に入りは0.5mmのブルーブラックです。人生もフリクションのように過去の過ちをゴシゴシと消せたらいいのに、といつも思います。 さて。 わたくしは昨年度後半の半年間、弊所(国立環境研究所)内の企画部へと出向しておりました。そこでの諸々の業務については5月には後任の方に引き継ぎを完了したところです。この出向中に関わったものの中に「論文のオープンアクセス(OA)」の案件がありました。この案件に関する情報については単に弊所内の後任の方へ引き継ぐというよりも、日本の研究者/学術界の皆様へ広く引き継いだほうが良いかもしれないと思うところがあり、本記事を書くことにした次第です。 基本的に、現在の学術誌購読料と論文のOAを巡る状況は、いやこれほんとうに色々と舵取り難しいぞというところがあります。そのため、少なくとも職業的研究者の方々はこの状況に
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く