国連本部(CNN) 国連のムンタボーン北朝鮮人権状況特別報告者は22日、北朝鮮の人権状況が近年さらに悪化しているとする報告書を提出し、改善のために国連安全保障理事会の介入が必要だとの見方を示した。 ムンタボーン氏は報告の中で、北朝鮮の住民が常に拉致や逮捕、拷問、さらには公開処刑の恐怖にさらされていると指摘。女性は商取引に参加できず、自転車に乗る時もスカートの着用を強いられるなど、差別を受け続けていると述べた。 通信の分野では、携帯電話が合法化されて一定の前進がみられたものの、軍事境界線付近での使用は認められていない。コンピューターを持つことは依然として禁止されている。最近の憲法改正で人権が認められ、共産主義への言及が削られたとはいえ、政府が強大な権威を持つ体制に変化はないとみられる。 ムンタボーン氏は記者団との会見で、「北朝鮮は貧しい国だ」と繰り返し、「(天然資源などの貿易で得られた)金は