さて、『POSSE』10号なんですが、どの記事もそれなりによくできているとはいえ、いささか既視感のあるものが多く、その中では川村遼平さんのアンケート調査報告が興味深いデータを示しています。 川村遼平(NPO法人POSSE事務局長) 就活に追い詰められる学生たち――就活生の7人に1人がうつ状態―― 2011年度POSSEアンケート調査 「若者」の仕事とうつ」中間報告 就活の学生への負担では授業への影響ばかりがいわれますが、就活費用自体馬鹿にならず、その相当部分がアルバイトから捻出されています。ところが、そのアルバイトにも当然のことながら就活は影響を及ぼし、シフトを減らしたりアルバイトを辞めた学生が半数以上いると。 このあたり、かつて諏訪康雄先生が書かれていましたが、アルバイト就労と就職とのリンケージを社会的に考えていく必要があるのでしょう。そもそも、「アルバイト」といえども立派な非正規労働者